長引く経済不況、不動産低迷や地方債務問題の深刻化の影響を受けやすい中小銀行のリスクへの警戒感が高まるなか、近年、中国当局は、の中小銀行の整理再編、合併を進めている。
2024年以降、199の中小銀行(主に農村部にある金融機構)の解散を当局が認めた。その数は過去3年間の合計をはるかに上回る。
中国メディア「第一財経」は、中国の企業リスク観測センター「企業預警通」の集計データを引用して報じた。
この事態について、米サウスカロライナ大学の教授で経済学者の謝田氏は、NTD新唐人テレビの取材に対し、次のように指摘した。
「中国の景気後退の問題は、一定期間続いた後、同国の金融津波が到来する可能性がある。今後さらに多くの銀行倒産するだろう」
中国経済が低迷する中、様々な企業が不景気の波に飲み込まれ淘汰されている。だから海外へ資本が中国から逃避している。中国の富裕層でさえ海外へ資金を逃避させているため、当局は預金の引き出しさえ制限をかけている。
遼寧省では次のような事件が発生した。
靴下工場を営むある男性は100万元(約2047万円)を口座から引き出そうと事前に銀行に連絡をし、指定された通りの時間に窓口にいった。その資金は労働者の給料や工場の出費などに充てるためだった。
しかし銀行からは「大口預金の引き出しは詐欺防止担当の警察の同意が必要」また、「口座のお金が合法的であることの証明(銀行の取引履歴の印刷、口座へ送金した者の経営許可証などの書類の提出)をして」と言われたという。
この男性は「どうして銀行でお金を下ろすのに公安局に連絡しないといけないのか?」と聞いた所、銀行員は「あなたのような大口の引き出しは国家機密に関わるから」と回答した。
このやりとりからわかるのは、銀行も警察も公安当局もよってたかって個人の財産である預金を引き出させないようにしているということだ。
共産党革命の目的は、生産資源の公有制を実現するというものだ。そして結党から多くの共産主義の理想を求める青年を騙し入党させた。
しかし現在、中国共産党指導者の子女や親族で、巨万の富を持つ新資本家は、枚挙にいとまがない。そして、多くの共産党員が先を争ってこの隊列に加わろうとしている。
共産党についての九つの論評【第九評】中国共産党の無頼の本性には次のように記されている。
「共産党は革命の名義の下に、地主と資本家を消滅させ、彼らの私有財産を掠奪した。現在、党の成り上がり高官たちは腐敗汚職に染まり、昔の資本家よりもさらに資産のある官僚資本成り金となったのである」
「党に付き従って天下を取ろうとした人達に言わせれば、「先にこれを知っていれば、あんなことはしなかった」と言うことになろう。数十年の流血奮闘の挙げ句、今になって見れば、自分の家族の財産と己の一生を共産党という邪教に捧げてしまっただけなのである」
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