「職もお金もない、人生がいつまで持つか、分からない」
大きな政治リスクになるほどの深刻な失業に見舞われている中国では大量の企業が倒産し、多くの失業者が町をさまよっている。
「クビになったよ、このご時世は、本当に仕事を見つけるのが難しい」
「職もお金もない、人生がいつまで持つか、分からない」とSNSに心情を吐露する人も相次ぎ、中国のネット上ではこうした失業者の悲しみに耐えきれず激しく泣く声が響き渡っている。
失業率50.6% ?!
最近、中国SNS「小紅書(RED)」で行われた若者(18~40歳)の失業率調査では、失業率50.6%という信じられないような数字が出ている。中国共産党(中共)の公式発表も失業率の低下など中共の失政を示すデータなどは嘘の数字であることが多いため、勿論、リアルな現状を表してはいない。
2023年6月の若者の失業率は21.3%と過去最悪を更新し、この結果を踏まえて中国当局は当面の間、若手失業率の公開を停止すると発表していた。
2023年7月、北京大学経済学部の張丹丹副教授は中国メディア「財新」のオンライン記事のなかで、家で何もする事もなく寝そべっている(躺平)ような未就業の学生1600万人が統計に含まれていたら、失業率は46.5%に達した可能性があると指摘した。この記事は掲載後削除されている。
米サウスカロライナ大学の教授で経済学者の謝田氏は「いまの中国の失業問題はひどく深刻で、当局が隠したくても、隠せないほどにまでなっている」と指摘している。
「トランプ政権が再スタートを切ると、中国に対する関税や貿易戦争により中国経済はもっとひどくなる、2025年失業問題はさらに悪化する。中国の経済不況と失業問題は近いうちに中国社会の安定に影響を及ぼすだろう」と謝教授は分析する。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。