在日米国大使の離任 日米韓同盟を強調し中共を牽制

2025/01/13
更新: 2025/01/13

アメリカの次期大統領トランプ氏の就任日が近づく中、ラーム・エマニュエル在日米国大使も間もなく離任する。彼は、アメリカ、日本、韓国などインド太平洋地域の同盟国との協力の重要性を強調し、中国共産党(中共)をロシア、北朝鮮、イランの「独裁者の枢軸」の一部として厳しく批判した。

バイデン大統領が最近、日本製鉄によるアメリカのUS鉄鋼会社の買収を阻止したにもかかわらず、エマニュエル氏は1月9日の「告別」演説で、日米同盟はどのような経済取引よりも深く、強力であると述べた。

この点について、エマニュエル氏は最近のブリンケン国務長官の日本訪問時に十分に説明している。

同氏は7日、次のように述べた。

「(インド太平洋)地域や世界のどこを歩いても、アメリカと日本は肩を並べて立ち、同じ状況を察知し、協力して問題を解決する」

エマニュエル大使は日米韓三国同盟の重要性を認め、今後も三国間の枠組みは進展するが、さらなる努力が必要だと述べた。

65歳の大使は、地域の安全保障に脅威をもたらす中共を批判した。彼は、中共の攻撃的な戦狼外交が完全に失敗し、日本、韓国、オーストラリア、フィリピンを含む地域全体を目覚めさせたと指摘。中共の全体的な戦略は地域の各参加者を孤立させることであり、同盟国の戦略は中共を孤立させることだと強調した。

また同氏は日本に対して今後数年間の戦略的動向を研究し、十分な抑止力を示すために適切な国防支出を行うよう促した。

エマニュエル氏は民主党のベテラン政治家で、オバマ前大統領のホワイトハウス首席補佐官やシカゴ市長を務め、2022年1月に駐日大使に就任した。

次期大統領トランプ氏は、元駐ポルトガル米国大使で投資銀行家のジョージ・エドワード・グラス氏を次期駐日米国大使に指名している。