「預金を返せ!」
「自分たちがこうして騙されたのは全部地方政府のせい!」
この頃、中国河南省・安陽市安陽県の「協同組合」から突然、預金を引き出せなくなったとして大勢の村民が連日、抗議している。
その数は「千人以上」ともいわれる。村民たちは現地政府に陳情し、高速道路を封鎖するなどして怒りを表した。
「すべては政府のせい」
中国国内の人権問題を長年追いかけている著名ブロガー「昨天/(@YesterdayBigcat)」によると1月8~10日、現地では複数の村の村民が何度も抗議活動を行ってきた。抗議活動はいまも続いている。
複数の村民によると、問題の協同組合「華潤泰富農業服務專業合作社」の利子は銀行よりも高く、入出金する際の手続きも簡単で便利だったため、地元住民にとても人気があったという。しかし、気付いたらシャッターが下ろされており、「経営者がお金を持ち逃げした」との噂が流れた。
「もし問題の協同組合に違法などの問題があるものならば、なぜすべての村に支店を設けることができたのか、なぜ拡声器を使ってその宣伝を行えたのか」
預金が回収不能になり、「自分たちがこうして騙されたのは地方政府の監督不行き届き、あるいは、地方政府による直接関与が原因だ」と考える村民は多いという。
安陽県の各村に35の支店を有す問題の協同組合(2011年設立)による被害金額は6~7億元(約129~150億円)に上る。
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