社会問題 「すべては政府のせい」

預金引き出せない村民が抗議 高速道路を封鎖=中国【動画あり】

2025/01/14
更新: 2025/01/14

「預金を返せ!」

「自分たちがこうして騙されたのは全部地方政府のせい!」

この頃、中国河南省・安陽市安陽県の「協同組合」から突然、預金を引き出せなくなったとして大勢の村民が連日、抗議している。

その数は「千人以上」ともいわれる。村民たちは現地政府に陳情し、高速道路を封鎖するなどして怒りを表した。

「すべては政府のせい」

中国国内の人権問題を長年追いかけている著名ブロガー「昨天/(@YesterdayBigcat)」によると1月8~10日、現地では複数の村の村民が何度も抗議活動を行ってきた。抗議活動はいまも続いている。

複数の村民によると、問題の協同組合「華潤泰富農業服務專業合作社」の利子は銀行よりも高く、入出金する際の手続きも簡単で便利だったため、地元住民にとても人気があったという。しかし、気付いたらシャッターが下ろされており、「経営者がお金を持ち逃げした」との噂が流れた。

「もし問題の協同組合に違法などの問題があるものならば、なぜすべての村に支店を設けることができたのか、なぜ拡声器を使ってその宣伝を行えたのか」

預金が回収不能になり、「自分たちがこうして騙されたのは地方政府の監督不行き届き、あるいは、地方政府による直接関与が原因だ」と考える村民は多いという。

安陽県の各村に35の支店を有す問題の協同組合(2011年設立)による被害金額は6~7億元(約129~150億円)に上る。

 

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!