中国本土の医師からの情報によると、現在中国で致命的な鳥インフルエンザH5N1がほぼ制御不能な状態にあり、多くの地域で隔離区域の大規模な建設が進められている。
1月7日、アメリカで初めてH5N1ウイルスによる人間の死亡例が報告され、現在、アメリカでは60件以上の人間の感染例が確認されているが、すべて動物との接触によるものだ。
一方、中国疾病予防管理センターの発表によると、広西チワン族自治区で確認されたH5N1の人間感染例は1件のみとされている。
台北市立連合病院の医師、姜冠宇氏は、「鳥インフルエンザは非常に強い変異性を持ち、人間と他の動物の間で行き来しながら伝播するため、流行の可能性が非常に高い。1件の感染が見つかった時点で、実際にはその100倍の感染が存在すると考えるべきで、表面化していない感染も多数あるはずだ」と述べている。
1月11日、中国で、疫病の流行と監視に従事している医師が大紀元に語ったところによると、当局が発表する数字は無視してもよいとのことだ。
「私が接触したH5N1の症例は100例を下らない。H5N1はすでに大規模に流行しており、基本的に制御不能だ。まもなく公表されるだろう。高速道路沿いの隔離区域が、すでに大規模に建設されている」と述べている。
さらに、現在複数の呼吸器疾患が流行しており、「適切な治療をしないと、重症化や死亡につながる」と付け加えた。
アメリカのウイルス専門家、林暁旭氏は「中国各地での鳥インフルエンザの具体的な状況がどうなっているのか、現在のところ明確な公式の数字を見ていない。また、中国では異なる鳥インフルエンザウイルス株の組み換えも起きており、このウイルス株の人間集団における感染力が、どの程度なのかも大きな問題だ」と述べている。
1月12日、中国疾病予防管理センターは、現在流行しているインフルエンザウイルス株の多くが、A型H1N1であると発表した。
林氏は「H1N1のようなA型インフルエンザが壊死性脳炎を引き起こすことは非常に稀だ。H5N6やH5N1の高病原性鳥インフルエンザウイルス株の方が、関連する脳炎を引き起こす可能性が高いと考えている。特に、中国共産党政府が何かを隠しているのではないかという懸念がある。世界はこの点についてより注意深く見守るべきだ」と述べた。
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