「アメリカと中国国民の福祉を犠牲にしている」 米国務長官候補が中共の行為を強く非難

2025/01/17
更新: 2025/01/17

アメリカ国務長官候補の共和党上院議員マルコ・ルビオ氏は、指名公聴会で中国共産党(中共)の不正行為を厳しく非難し、中共がアメリカと中国国民の福祉を犠牲にしていると述べた。

1月15日の公聴会で、ルビオ氏は次のように指摘した。「我々は中国共産党を国際秩序に迎え入れたが、彼らはその恩恵だけを享受し、義務と責任を無視した。」

さらに彼は続けた。「それどころか、中共は抑圧、嘘、詐欺、ハッキング、窃盗を通じて、世界の超大国としての地位を獲得した。これらは我々の利益と彼ら自身の国民の福祉を犠牲にして行われた」

ルビオ氏は公聴会で、単に「中国」と言うのではなく、明確に「中国共産党」と呼んだ。公聴会全体を通じて、彼は「中国共産党」と「中国」、そして「中国共産党」と「中国国民」を明確に区別した。

彼は特に、アメリカが迅速に実質的な政策転換を行わなければ、中共の支配下にある中国が引き続きアメリカにとって「最大の脅威」となると警告した。

中共がアメリカ国民の生活を支配しようとしている

15日の承認公聴会で、ルビオ氏は、アメリカが「進路を変更」しなければ、中国共産党が10年もたたないうちにアメリカ国民の生活のほぼすべての面を支配することになると警告した。

彼は、中共の重要産業と資源の支配が、将来的にアメリカが医薬品から映画に至るまで、すべての製品で中国に「完全に依存」することにつながると指摘した。

また、アメリカはこの「容認できない結果」を防ぐための措置を講じる必要があると強調した。

「もし私たちが今の道を歩み続けるなら、10年も経たないうちに、私たちの生活のほぼすべての重要な側面が中共の許可に依存することになるだろう」とルビオ氏は述べた。

「私たちが服用する血圧降下剤から観る映画まで、すべての面で中国に依存することになる」

ルビオ氏は、中共がすでに世界の重要鉱物産業とサプライチェーンを支配していると述べ、彼らが世界中で重要鉱物の採掘権を握っていることを指摘した。

「電気自動車の普及を望む人々でさえ、これらの車がどこで製造されようとも、そのバッテリーは中共の能力と意志にほぼ完全に依存している。つまり、材料を生産し輸出する能力と意志に依存している」と彼は付け加えた。

ルビオ氏はさらに警告した。「もし我々が方向転換しなければ、我々の安全や健康、日常生活で気にかけているすべてが、中共がそれを許可するかどうかにかかってくる。この結果は全く受け入れられない」

米国は適時に中共を抑止する必要がある

台湾海峡の情勢に注目が集まる中、ルビオ氏は、「大きな変化、例えば北京が台湾への介入のコストが高すぎると考えるような新たな力のバランス」が生じない限り、アメリカは「2020年代末までに」中国共産党の台湾に対する行動に対応する必要があるかもしれないと警告した。

質疑応答の中で、ルビオ氏はトランプ政権が液化天然ガス(LNG)を「中国との交渉の切り札」として考慮することを提案した。彼は、アメリカから中国へのLNG輸出と、中国にLNGを輸送する可能性のある他の第三国を利用して、北京に圧力をかけることを提案した。

対中政策に関して、ルビオ氏は強硬な立場を主張しており、これは現在ワシントンで両党から広く支持を得ている数少ない問題の一つだ。2020年には、中共による迫害を受けている中国人のために声を上げたことで、北京から制裁を受けた。

ルビオ氏の指名はすでに民主党と共和党の公然たる支持を得ている。彼が国務長官に就任すれば、中共は窮地に陥り、その人権記録を強く批判するこの米国高官と直接向き合わなければならなくなるだろう。

中国共産党当局が北京のByteDance社の株式1%を象徴的に取得し、同社の運営に直接介入しようとした後、ルビオ氏は2021年にByteDanceの子会社TikTokのアメリカでの運営禁止を公然と呼びかけた。

ルビオ氏は、下院議員で下院対中国共産党問題特別委員会の委員長であるジョン・ムーレナー氏(ミシガン州共和党)と共に、国防総省に書簡を送り、中国の電気自動車バッテリーメーカー寧徳時代(CATL)がアメリカ軍との契約を獲得することを禁止するよう求めた。

ルビオ氏とムーレナー氏は、CATLが中国共産党当局からの「補助金、税制優遇、優先調達協定」に支配され、そのバッテリーインフラを通じて中国人民解放軍(PLA)の利益を促進していると指摘した。

林燕