訪日外客数 昨年12月が単月として過去最高を記録

2025/01/16
更新: 2025/01/16

日本政府観光局(JNTO)は15日、2024年12月の訪日外客数が348万9800人で、過去最高であった2024年10月の331万2193人を上回り、単月として過去最高を記録したことを発表した。また前年同月比で27.6%増、2019年同月比で38.1%増であった。

2024年12月の訪日外客数を国・地域別でみると、韓国が86万7400人(前年同月比10.8%増)で最も多く、次いで中国60万4200人(93.4%増)、台湾49万1200人(23.0%増)、香港28万5600人(13.7%増)、アメリカ23万8500人(30.2%増)である。

また昨年12月の訪日外客数が最も多かった韓国について、為替レートがウォン安傾向になったものの、スクールホリデー、日本各地へのチャーター便を含む地方路線の増便等の影響があるとした。

訪日外客数が過去最高となった背景には、スクールホリデーの他、クリスマス・年末年始に合わせた旅行需要の高まりが挙げられ、1964年の統計開始以来、初めて単月として340万人を突破した。

また、2024年の年間訪日外客数は3686万9900人で、年間過去最高を記録した。前年比で47.1%増、2019年比で15.6%増となり、過去最高であった2019年の3188万2049人を約500万人上回った。観光庁のインバウンド消費動向調査によると、昨年の訪日外国人旅行消費額も前年比53.4%増、19年比69.1%増の8兆1395億円で、過去最高となった。

桜・紅葉シーズンや夏の学校休暇など、ピークシーズンを中心に単月での過去最高を更新し、東アジアのみならず、東南アジア、欧米豪・中東からの訪日外客数が増加したことが要因として挙げられる。

エポックタイムズ記者。大学では地理学を専攻。主に日本の時事について執筆しています!