プライバシーと国家安全保障などへの懸念から「売却」か「米国のアプリストアからの削除か」の二者択一を迫られている中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」。
TikTokユーザーのくら替え先として人気の中国アプリ「小紅書」には、最近海外ユーザー大流入の事態が起きている。
「小紅書」で外国人ユーザーと中国(本土)人ユーザーとの「直接的な」交流なども行われ、検閲に引っかかったと思われる「問題アカウント」に対する緊急封殺も行われていた。
14日あたりから「アカウントを開けない」とする同アプリの外国人ユーザーが続出しており、その後システムダウンがおこった。
「小紅書はTikTokとは全く違う」
「小紅書」は中国発アプリである以上、中国政府による検閲を受けているのは言うまでもないことだ。
米ニュースサイト「中国数字時代 (China Digital Times)」は2022年7月の報道で相当厳しい検閲が行われていることを示す「小紅書」から流出した内部文書について取り上げている。
また、「小紅書」のコードには各種「バックドア」があることはかねてから指摘されており、安全性に関する懸念の声が絶えない。
最近起きている「TikTok難民」による「小紅書」へのくら替えの現象について、香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(15日付)は分析専門家の意見を引用して「一時的なものに過ぎない」と指摘している。
「小紅書にはTikTokとは全く違う、それには英語版も翻訳機能もないため、長期的な利用は難しい。それにトランプ次期政権は中国が運営する他のアプリについても問題視する可能性がある」
(「小紅書」のコードの「バックドア」について指摘する声)
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