火葬場に長蛇の列 致命的なウイルスの影響か?

2025/01/17
更新: 2025/01/17

旧正月が近づく中、中国では複数のウイルスが同時に蔓延し、感染症の拡大が続いている。この状況は市民の不安を引き起こしている。

中国の小児科医の馬医師は、「大げさではなく、インフルエンザにかかった子供が熱でけいれんを起こした。致命的な病気である急性壊死性脳炎に警戒する必要がある」と述べている。

最近、中国各地で「急性壊死性脳炎」による子供たちの死亡事例が相次いでいる。医学界では、急性壊死性脳症はインフルエンザウイルスの最も深刻な合併症とされている。1月14日、ある若いブロガーが、インフルエンザA型に息子の命を奪われたと投稿し、息子を失って7日目には心の痛みを言葉では表せないと述べた。コメント欄には、他の子供たちがインフルエンザA型に感染して死亡した事例が多く寄せられている。 

同時に、多くの成人も感染後に症状が急速に悪化し、死亡例が頻繁に報告されている。山西省太原市で謝氏姓の30歳の女性は、1月11日に発熱し、12日に病院に運ばれた際には、既に白肺と診断された。同日転院後、医師から危篤通知が出され、13日には「五臓六腑の機能不全」と告げられ、その日のうちに亡くなった。

中国九院耳鼻咽喉科の江晨艶医師は、「今回のインフルエンザの波は非常に厳しく、多くの人が感染している。高熱が続き、どんな薬を飲んでも解熱しない。皆さん、これを重視する必要がある。深刻化すると、インフルエンザは、命を奪う可能性がある」と述べた。

昨年10月から、中国の感染症は再びピークに達した。当局は一時、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ肺炎、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルスが流行していると発表したが、その後、流行しているのは99%がインフルエンザA型であると訂正した。

1月12日、中国疾病予防管理センターの研究員王麗萍氏は、現在流行しているインフルエンザウイルス株は、A型H1N1亜型であると述べた。

しかし、ウイルス専門家は、中国でのこの高い死亡率は、インフルエンザA型H1N1では比較的稀であり、中共が真相を隠している可能性があると考えている。

アメリカのウイルス学者林曉旭博士は、「H1N1のようなインフルエンザA型が壊死性脳炎、特に急性壊死性脳炎を引き起こすことは非常に稀だ。私は、鳥インフルエンザが人間に感染してこのような状況を引き起こした可能性が高いと考えている。特に高病原性の鳥インフルエンザウイルス株、例えばH5N6やH5N1が、このようなインフルエンザ関連の脳炎を引き起こす可能性が高い」と述べている。

最近、江蘇省南通市や湖南省長沙市の住民が次々と動画を投稿し、地元の火葬場が人であふれ、長蛇の列ができている恐ろしい光景が明らかになっている。しかし、当局はこれらの情報について、一切言及していない。実際の状況については、さらなる確認が必要だ。

中国で感染症の流行と監視に携わる医師が1月11日、『大紀元時報』に対し、H5N1鳥インフルエンザウイルスが中国で流行しており、彼は接触したのはこの種の症例が多いことを明らかにした。

上海は生きた家禽の市内での取引を一時停止すると発表したが、外部からの懸念を引き起こしている。

林曉旭博士は、「鳥インフルエンザの人への感染について、中国政府が何かを隠蔽しているのではないかと心配している。これは特に懸念すべき点で、世界はこの点を注意深く監視すべきだ」と述べている。