石破茂首相は17日午前、首相官邸で岩屋毅外相と会談し、アメリカのトランプ次期大統領の就任式出席に際して、日米連携の重要性を強調するよう指示した。NHKなど日本の大手メディアが報じている。
岩屋外相は19~23日の日程でアメリカを訪問し、20日に行われるトランプ次期大統領の就任式に出席する予定である。これは異例の措置で、通常は駐米大使が出席するところを外相が出席することになった。
石破首相は岩屋外相に対し、「同盟国との連携が日米にとって大事だ。これからも一緒にやっていきましょうという話をアメリカ側にしてきてもらいたい」と述べ、新政権との関係構築に向けた方針を確認するよう指示した。
岩屋外相は会談後、記者団に対し、「首脳会談の地ならしをしっかりしたい」と語り、石破首相とトランプ氏との日米首脳会談の時期について「遠からず確定したい」と言及した。
また、岩屋外相はトランプ次期政権で国務長官に指名されたマルコ・ルビオ氏との会談も予定しており、インド太平洋地域重視の方針の継続について確認する見通しである。
今回の外相訪米は、石破政権が外務省を中心とした対米外交を展開する姿勢の表れとも言える。トランプ氏の前回の政権時(2017~21年)には、当時の安倍晋三首相が主導権を握って対応した経緯があるが、今回は外交のプロである外務省の役割が重要視されている。
石破首相とトランプ氏との初めての対面となる首脳会談は2月前半で調整が進められており、岩屋外相の今回の訪米でその準備が本格化すると見られる。
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