佐々木朗希がドジャースとマイナー契約 ドジャースと日本人投手の蜜月関係

2025/01/18
更新: 2025/01/18

ロッテから、メジャーリーグベースボールの球団が日本野球機構の選手を獲得するために使われるポスティングシステムを利用してメジャーリーグ移籍を目指し、話題と題となっていた佐々木朗希選手(23)が17日(日本時間18日)にインスタグラムでドジャースとマイナー契約を結ぶことを発表した。この決定により、佐々木選手は大谷翔平選手や山本由伸選手と同じチームでプレーすることになる。複数のメディアが報じた。

インスタグラムには、

「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました。とても難しい決断でしたが、野球人生を終えて後で振り返ったときに、正しい決断だったと思えるよう頑張ります。入団会見では、ここまで支えて頂いた全ての皆様に感謝しながら、ドジャースのユニフォームに袖を通したいと思います」

と投稿している。

ロサンゼルス・ドジャースと日本人投手の関係は深い。1995年に野茂英雄(1995年-1998年、2002年-2004年)が加入したことから始まり、その後、石井一久(2002-2004年)、黒田博樹(2008-2011年)、斎藤隆(2006-2008年)前田健太(2017年-2020年)など多くの日本人投手がドジャースと契約して活躍していた。

最近では昨年、山本由伸選手が大谷翔平選手とともに入団、シーズン中は怪我に悩まされたが、レギュラーシーズン後半から、特にポストシーズンからワールドシリーズまでは絶対に落とせない試合で大活躍を見せ、ESPN(主にスポーツ関連のニュース)のジェフ・パッサン記者がXで「山本由伸はワールドシリーズ初登板で3億2500万ドルに相応しい投球を見せた」と投稿するなど、記者やファンなどに鮮烈な印象を人々に残している。

こうした日本人投手との歴史的な関係は、日本人投手たちにとってドジャースを魅力的な移籍先とし、またチームにとっても、日本人選手の獲得に積極的な姿勢を持つ要因となっている。

今年はトミー・ジョンが手術で、投手としての登板はなかったものの、来年は、大谷翔平も「MLB投手の最高賞といえるサイ・ヤング賞とホームラン王のダブル受賞と二刀流選手ならではの異次元の活躍が期待されている。ドジャースファンにとってもこれらの日本人選手の活躍は楽しみにしているだろう。

佐々木朗希選手は25歳未満のため、MLBの「25歳ルール」によりマイナー契約からのスタートが義務付けられている。「25歳ルール」とはMLBが国際選手の獲得に関して球団間の公平性を保つため、特に、財政力の差が大きいMLBにおいて、若手の有望選手の獲得競争が過熱しすぎないようにするというものだ。しかしメジャーの試合のマウンドに立つ日もそう遠い日ではないかもしれない。

佐々木朗希は25歳まで待って契約すれば得られる莫大な契約金を蹴った形でMLBへの門を叩いた。野茂が切り開いた道が、その後の日本人投手たちが固め、現在も続く伝統となっている。