岩屋外務大臣は1月19日(日本時間20日)、ワシントンD.C.でインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外務大臣と会談を行った。この会談は、20日に予定されているドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任式を前に行われたものである。
会談では、トランプ新政権の発足を見据え、日印両国間の協力強化に加え、日米豪印4か国(クアッド)の連携の重要性を確認した。複雑化する国際情勢に対応するため、これらの国々が協力関係を一層深めていく必要性を話し合った。
岩屋大臣は会談後、「インド太平洋地域の平和と安定のために、日印関係をさらに強化していくことで一致した」と述べた。また、経済安全保障や地域の課題に関しても意見交換を行ったという。
この会談は、1月13日に行われた日韓外相会談に続くものであり、岩屋大臣は韓国の趙兌烈外相との会談でも日米韓3か国の連携の重要性を確認している。これらの一連の外相会談は、トランプ新政権発足を前に、日本が同盟国や友好国との関係強化を図る動きの一環とみられる。これら一連の動きは中国共産党の軍事的・経済的な拡大の抑止を念頭においたものだ。
岩屋大臣は20日のトランプ米大統領就任式にも出席する予定であり、新政権に対して日米同盟の重要性や地域の安全保障協力の必要性を伝える意向を示している。今後、日本政府は新しいアメリカ政権と関係構築を進めながら、インド太平洋地域の安定と繁栄に向けて、同盟国や友好国との多国間協力をさらに推進していくものと見られる。
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