トランプ大統領が月曜(20日)夜に署名した大統領令の中には、元国家安全保障担当大統領補佐官ジョン・ボルトン氏や、ハンター・バイデン氏のノートパソコンに関する報道はロシアによる偽情報工作だったとほのめかす書簡に2020年に署名した他の元情報機関職員49人の機密許可(セキュリティクリアランス)を取り消す命令が含まれていた。
この命令は、ボルトン氏が政権を離れた後にホワイトハウスの回顧録を出版したことを特に問題視している。命令書によれば、ボルトン氏の回顧録には「政府在任中に得た機密情報が満載」であるとしている。
2020年秋、ニューヨークポスト紙がハンター・バイデン氏がコンピューター修理店に置き去りにしたとされるノートパソコンの内容に関する記事を掲載し始めたとき、米国諜報機関の元メンバー51人が、このノートパソコンの話は「ロシアの情報作戦の典型的な特徴をすべて備えている」とする書簡に署名した。
FBIと司法省は後に、そのノートパソコンが本物であり、ハンター・バイデン氏の所有物であったことを確認した。
トランプ大統領の命令書には、この手紙が2020年の選挙結果を不当に左右するために使われたと記されている。
「署名者は、政治プロセスを操作し、我々の民主的制度を弱体化させるために、諜報機関の権威を故意に武器にした」と命令書には記されている。
こうした不正行為への対策として、トランプ大統領はボルトン氏と2020年の書簡の署名者らの機密権限を剥奪するよう命じた。この命令では、2020年の書簡の署名者のうち2人はすでに亡くなっていることも記されている。
また、この命令は国家情報長官に対して、ハンター・バイデン氏のノートパソコンに関する2020年の手紙に関与した可能性のある他者について調査し、将来の米国選挙結果に影響を与える可能性のある同様の試みを防ぐための提言を提出するよう求めている。
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