トランプ米大統領は、米連邦政府の沿岸水域での風力エネルギー開発を一時的に停止する命令を出した。この命令には、物議を醸しているアイダホ州の風力発電プロジェクトに対して、連邦機関がこれまでに承認した内容を取り消すという条項も含まれている。
この一時停止は、「連邦政府による風力発電のリースおよび許可手続きに関する包括的な評価と見直し」が完了するまで続けられる。
命令では、内務省が「関係する利害関係者やプロジェクトの環境への影響」を改めて調査するまで、連邦土地管理局(BLM)がラヴァ・リッジ風力発電プロジェクトに関する環境影響評価書(EIS)の承認を保留することが求められている。
マジックバレー・エナジーが提案している4500エーカーのプロジェクトには、高さ660フィートのタービン241基が設置され、50万世帯に十分な電力を供給できるが、周囲の7つの郡に住む住民の圧倒的多数が声高に反対している。
1月16日に行われた上院エネルギー天然資源委員会での内務長官候補ダグ・バーガム氏の指名公聴会で、ジェームズ・リッシュ上院議員(共和党、アイダホ州)は、トランプ大統領がこのプロジェクトを大統領令の対象にすることを示唆した。
「私たちは風車が嫌いだ。風車なんていらない」とリッシュ氏は語り、ラヴァ・リッジプロジェクトについて「今、このプロジェクトはもうあと95時間で終わりだ。99対1で反対していて、これがなくなるのを見るのが嬉しい」と述べた。
トランプ大統領は風車、とりわけ海上風車に対して強い嫌悪感を示している。大統領は就任式の際にその思いを再度強調した。
「風力なんてやらない。大きくて醜い風車。近所を台無しにする。もし風車の近くに家があったらどうなる? その家の価値は半分以下になるんだ」と語った。
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