日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国による戦略的枠組み「クアッド」の外相会合が、2025年1月21日(日本時間22日)、米国ワシントンで開催された。この会合は、トランプ大統領の就任直後に行われた初めての閣僚級会合となった。
会合には、岩屋外相、ルビオ米国務長官、ウォン豪外相、インドのジャイシャンカル外相が出席し、約1時間にわたって協議を行った。4カ国の外相は共同声明を発表し、「一方的な武力や強制で現状変更を試みるいかなる動きにも反対する」とし、自由で開かれたインド太平洋地域の実現に向けた協力を確認した。
特に、東シナ海や南シナ海における武力や威圧による一方的な現状変更の試みに「強く反対する」姿勢を明確に示した。
この会合の開催は、トランプ新政権が中国への対抗を重視する姿勢を示すものとして注目されている。ルビオ国務長官は会談前、「米国と米国民にとり重要な問題について同盟国と協力する重要性を再確認する」意向を示していた。
また、今後の取り組みとして、インドが主催する次回の首脳会議に向けて、当局者が今後数カ月間定期的に会合を開くことも明らかにした。これにより、4カ国間の連携をさらに深めていく方針が示された。
この会合は、変化する国際情勢の中で、日米豪印4カ国が結束を強化し、地域の安定と繁栄に向けて協力を深めていく姿勢を明確に示すものとなった。今後、クアッドの枠組みを通じた協力がどのように具体化されていくか、注目が集まっている。
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