「日米同盟を新たな高みに」岩屋外相臨時会見 トランプ新政権と初会談報告

2025/01/22
更新: 2025/01/22

岩屋毅外務大臣は21日(現地時間18時53分)、ワシントンで臨時会見を行い、トランプ新政権との初の外相会談について報告した。岩屋外相は、ルビオ新国務長官との会談で「日米同盟を新たな高みに引き上げていく」ことで一致したと述べた。

岩屋外相は、日本の外務大臣として初めて米国大統領就任式に出席したことについて、「非常に荘厳な式典だった」と感想を述べ、「トランプ新政権が日米関係を重視している表れだ」と評価した。

会見で岩屋外相は、ルビオ国務長官との会談内容について、「幅広い分野について率直な議論、意見交換ができた」と説明。具体的には、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力や、経済、地域情勢などについて意見を交わしたと述べた。

また、日米豪印(クアッド)外相会合にも出席し、「インド太平洋情勢について戦略的な観点から議論を行い、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を4カ国で引き続き推進していくことで一致した」と報告した。

岩屋外相は、日本の防衛費増額についても説明し、「6年前の防衛予算から倍額にする方向で着実に作業を進めている」と述べた。経済面では、日本企業による対米投資の重要性を強調し、「5年連続で最大の投資国である」と伝えたと述べた。

今後の日米関係について岩屋外相は、「来る日米首脳会談が有意義なものとなるようにしっかり連携していきたい」と意欲を示した。

石破首相の訪米については、「できるだけ早いタイミングで実施したい」との考えを示したが、具体的な日程は未定だという。

この臨時会見は、岩屋外相が米国訪問中に行ったもので、トランプ新政権との初の公式接触となった日米外相会談の内容を中心に報告された。 

エポックタイムズ記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。