トランプ米大統領は23日未明、SNS「Truth Social」に投稿し、4名の大統領任命者を解任したと発表した。解任対象となったのは、以下の4名。
- マーク・ミリー退役陸軍大将(国家インフラ諮問委員会)
- ブライアン・フック氏(ウィルソン・センター)
- キーシャ・ランス・ボトムズ元アトランタ市長(大統領輸出諮問委員会)
- セレブシェフのホセ・アンドレス氏(大統領スポーツ・フィットネス・栄養諮問委員会)
トランプ大統領は声明の最後に「お前はクビだ!」と記し、解任を宣言した。
解任の背景
トランプ大統領は、「ホワイトハウスでの初日はまだ終わっていない。我々の大統領人事局は、前政権から引き継いだ任命者1千人あまりを精査し、我々の『アメリカを再び偉大にする』というビジョンに合致しない者の解任作業を積極的に進めている」と述べた。
また、この投稿が解任通知として公式に機能するとし、「さらに多くの解任が続く」と予告した。
解任への反応
ホセ・アンドレス氏はXで声明を発表し、すでに先週中に自身が辞任していたことを明かした。
「私は、大統領スポーツ・フィットネス・栄養諮問委員会の共同議長を務めたことを誇りに思う。同じく無報酬のボランティアとして共に活動してきた委員会メンバーは、日々私にインスピレーションを与えてくれる素晴らしい人々だった」
さらに、「ホワイトハウスと主要スポーツリーグとの歴史的パートナーシップを通じて、子どもたちがスポーツや健康プログラムにアクセスしやすくするための成果を誇りに思う」とした上で、「この委員会がすべてのアメリカ人の健康とフィットネスを促進する活動を継続できるよう、トランプ大統領がその権限を活用することを願う」と述べた。
一方、キーシャ・ランス・ボトムズ氏、ブライアン・フック氏、マーク・ミリー氏の3名は、トランプ大統領の発表後も公的な声明を出していない。
バイデン前大統領による予防的恩赦
トランプ大統領がミリー氏の解任を発表する数時間前、バイデン前大統領は退任前の最後の大統領職務として、マーク・ミリー氏に恩赦を与えた。この恩赦は、「報復的措置を防ぐ」目的で行われたとされる。
ミリー氏は、2019年から2021年初頭にかけてトランプ大統領の最高軍事顧問を務めており、声明の中で「バイデン前大統領の恩赦に深く感謝している」と述べた。
恩赦対象者
バイデン前大統領は、他にも以下の人物を恩赦した:
- アンソニー・ファウチ博士(国立アレルギー感染症研究所長、COVID-19対応を監督)
- リズ・チェイニー元下院議員(共和党・ワイオミング州)
- アダム・キンジンガー元下院議員(共和党・イリノイ州)
- ハリー・ダン米国議会警察官
など、多数の著名人が含まれる。
バイデン前大統領は声明の中で「これらの公務員たちは名誉と卓越性をもって国に奉仕してきた。彼らが不当に政治的動機に基づく起訴の標的にされるべきではない」と述べた。また、自身の家族数名にも恩赦を与えた。
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