中国軍機27機が台湾海峡中間線を越境 台湾軍が厳重監視

2025/01/23
更新: 2025/01/23

台湾国防部は、22日午前6時から23日午前6時までの24時間内に、中国共産党(中共)軍機27機が台湾海峡中間線を越えたと発表した。これらの動きに対し、台湾国軍は艦艇や地上ミサイルシステムを活用し、厳重に監視と対応を行った。

中共軍の挑発的な動きと台湾の反応

台湾国防部によれば、この24時間内に確認された中共軍機は計35機(うち27機が中間線越え)で、艦艇6隻も台湾海峡周辺で活動していた。これに対し、台湾国軍は任務機や艦艇、地上ミサイルシステムを配備し、厳密な監視体制を取った。

台湾の頼清徳総統は、21日台東で国軍部隊を激励し「刻々と変化する脅威や挑戦に対し、台湾の平和を守るためには自らの防衛力に基づく平和が重要だ」と述べ、国防予算への超党派の支持を呼びかけた。

夜間の動きとロケット発射の報告

22日午後9時30分、国防部は報道資料を発表し、J-16戦闘機、KJ-500早期警戒機など中国軍の24機が活動しており、そのうち20機が中間線を越えて北部、西南部、東部空域に進入したと報告した。また、これらの活動には艦艇も加わり、「合同戦備警戒パトロール」が行われたと見られている。台湾国軍は、統合された情報収集・監視・偵察システムを用いてこれを監視し、迅速に対応した。

さらに、23日には中国が西昌衛星発射センターからロケットを発射し、台湾の防空識別圏(ADIZ)を通過したことが確認された。

鍾元