中国経済の低迷 昨年レストラン300万軒が倒産 さらなる波が来る

2025/01/24
更新: 2025/01/24

中国の飲食業界は依然低迷しており、昨年はレストラン約300万軒が閉店し、過去最高を記録した。今年上半期には、さらに大規模な倒産の波が来ると予想されている。

昨年閉店した店舗には、さまざまな飲食店が含まれ、有名ブランドや人気レストラン、チェーン飲料店などもある。日本のモスバーガーは市場から完全に撤退した。

紅餐網のビックデータによると、昨年12月までにベーカリー業界では新規に出店した10.3万店舗のうち、9.5万店が閉店し、純増数は8千店に満たない状況となっている。

倒産したレストランの元オーナーは、「今年1月1日午後3時、残り最後の飲食店も倒産した。全従業員を解雇し、8日までに全ての給与を清算すると約束した。滞納している水道光熱費、家賃、人件費を含めると、約50万元(約1千万円)になる。10年以上頑張ってきたが、今では最後の希望も失った」と語った。

専門家は、こうした状況について、内需の低迷、コスト高騰、過度な競争が主因だと指摘している。経済の低迷に伴い、中流階級の資産が縮小し、大多数の消費者はより費用対効果が高く、より必需性の高い食品カテゴリーを買い求める傾向にある。

厨房機器の回収業者は、「これらの設備は全て安くなっている。全て処分し、投げ売りだ。このようなテーブルは元々1千元以上で購入したのだが、今では50〜60元で持ち帰れる。この店の設備全体で当時20万元以上かかったが、今では7〜8千元でしか売れない」と述べている。

昨年11月末までに、北京鯨起智造厨房機器有限会社のデータによると、2024年に厨房機器をリサイクルに出した飲食店の数は2千店以上で、2023年と比較して約3倍に増加している。

今年上半期には、飲食業界でさらに大規模な閉店の波が予想される。