中国共産党(中共)中央規律検査委員会は、昨年に同委員7千人以上を立件したと報告した。専門家は、腐敗した体制を守るために、中共はますます腐敗し、腐敗と闘う責任を負う規律委員さえも巨大な腐敗者となったと指摘している。
1月21日、中共中央規律検査委員会と国家監察委員会のウェブサイトは、2024年に規律委と監察委に関する問題情報や報告を2万8700件以上受理し、3375人を立件、3917人を処分、374人を司法機関に送致したと発表した。
オーストラリア在住の歴史学者、李元華氏は「中共がどれだけ反腐敗を進めても、汚職問題は解決しない。報告される数字は氷山の一角で、未摘発の事例はまだ多く存在する」
李氏は、中共の汚職は権力に由来するもので、反腐敗運動は選択的だと指摘している。
李元華氏は、「官界全体が腐敗しており、権力を持つ者は誰でも汚職を行える。規律検査委は汚職官僚を摘発する役割を担っており、彼らはその権力を自身の汚職のための資本に変えている」
習近平が2012年に政権を握って以来、反腐敗運動を展開しているが、反腐敗が強化されるに反比例して、腐敗が進行している。中央規律検査委員会の報告によると、2024年には88万人以上が処分され、2023年と比較して約46%増加している。
時事評論家 藍述氏は次のように述べた。
「この腐敗した体制自体が腐敗の温床であり、腐敗を生み出す源だ。中共の反腐敗は、この腐敗した体制を維持するためのものだ」
時事評論家の王友群氏の統計によると、2022年の第20回党大会前には、毎年億単位の財産を蓄えた汚職官僚が平均して約11人、不正の摘発をされていましたが、2024年には33人に増加した。
李元華氏は次のように述べた。
「億元級はもはや大したことではなく、兆元級になっている。これは摘発した分であり、実際にはもっと多くの汚職が存在するかもしれない。規律検査の担当者が証拠の大部分を隠蔽している可能性がある」
藍述氏は次のように述べている。
「中共が立件調査する官員の大部分は処理されていない。汚職官員を全員逮捕したら、刑務所に収容しきれない。結局、一部の巨大な汚職官僚を典型的な事例として摘発するだけだ」
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。