中国 「またまた」のロケット落下

恐怖! 中国ロケット残骸 またも民家近くに落ちた【動画あり】

2025/01/25
更新: 2025/01/25

「制御不能・場所不明」とネットなどで揶揄(やゆ)される中国ロケット残骸落下。その落下は、市民の生命と財産を脅かしてきた。23日夜、それはまた落ちた。今回落ちたのは過去にも数え切れないほど落ちた貴州省である。

23時40分ごろ、落下地点付近の民家の庭先に取り付けられた監視カメラは、空から落ちてくる残骸を見上げて恐怖のあまり泣き叫ぶ住民たちの姿や、残骸落下時に生じた爆発による光などをとらえていた。

中国官製メディアの報道によれば、この日の23時20分~50分、西昌衛星発射センターから長征3号Bロケットが打ち上げられた。

落下した場所の近くの村では「今夜11時50分ごろは危険だ、みんな家から出て、屋外の広い場所へ避難して」とスピーカーを使って呼び掛けていたそうだ。

「落下予測地一帯の住民を野外に避難させることがいわゆる安全対策だというのか?」とネットなどで非難が集まるなか、複数の地元ユーザーが語る実態は多くの人に衝撃を与えた。

「うちの地元では人の命はあまりに安いのだ。1年に十数回はロケットの残骸が落ちてくる。過去には小さな女の子にあたって死なせることもあったが、遺族に少しばかりのお金を渡せば、この件は解決だ」

繰り返されるロケット落下をめぐり、SNS上ではいつものことながらも、「またか」「次はどこ?」「いい加減にしろ!」「責任はだれがとるのか?」「怖すぎる、人に当たったら絶対助からない」といった非難が殺到している。

国の威信をかけた宇宙開発の影で、いつ降ってくるかわからない災難に住民は不安で仕方がない。
 

(落下地点付近の市民宅の庭先に取り付けられた監視カメラの映像、2025年1月23時40分ごろ)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!