中国共産党(中共)の上層部での内紛が激化し、政局は不可解で変化が激しくなっている。1月22日、中共は2025年の「軍事政治座談会」を開催したが、3つの異常現象が確認された。
この2025年の軍政座談会は北京で行われ、3つの異常現象が確認された。「第一に、中共軍部から上層幹部の出席がなかった。第二に、北京市委書記の尹力(いん りょく)がスピーチ中に中共党首に言及したのは1回だけで、習近平への忠誠が明らかに薄れていた。第三に、軍部の指導者も中共党首に言及したのは1回だけで、これまでとは異なっていた」
2023年1月と昨年1月の軍政座談会では、尹力は中共党首習近平に何度も言及し、大いに賞賛していた。
中共の政治情勢の微妙さはこれらの詳細に隠されており、これは中共内部の政軍関係にすでに亀裂が生じていることを反映している可能性がある。
中共の20回党大会以降、習近平の政治権力は挫折し、秦剛や李尚福、魏鳳和などの側近が相次ぎ失脚した。各軍種の将軍や軍高官も少なくとも10人以上が失脚している。
軍内部の権力闘争は激化しており、特に習近平の側近である苗華が取調べを受けたことは、習の権威にぐらつきが見られるとされている。
中国問題の専門家・王赫氏は「習近平は火山口に座っているようなものだ。彼の健康状態や、彼と軍部との関係に重大な変化があったか、軍部の誰かが突然行動を起こした可能性がある。そのため、中共の政局は非常に脆弱で、異変が起きやすいのだ」
経済的困難が深刻化する中、党内の闘争は舞台裏から表面化し、2025年には大きな政治的嵐が訪れる可能性がある。
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