アメリカの実業家イーロン・マスク氏が、ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の選挙集会にオンラインで参加し、支持を表明した。この出来事は、2月23日に予定されているドイツの総選挙を前に、国内外で注目を集めている。複数のメディアが報じた。
25日に開催されたAfDの集会には、約4500人の支持者が集まったと報じられている。マスク氏はこの集会にビデオ通話で参加し、AfDへの支持を表明した。AfDは移民政策などに関して保守的な立場を取る政党として知られており、最近の世論調査では支持率が上昇傾向にあるとされている。
マスク氏は今回の集会参加以前にも、1月9日にAfDのワイデル共同党首と対談を行っていた。マスク氏のこうした行動に対し、ヨーロッパの一部の政治家からは懸念の声が上がっている。
一方で、ドイツ国内では右翼の台頭に抗議するデモも行われており、ベルリンやケルンなどの都市で多くの市民が参加したと報道されている。
専門家らは、外国の著名人による他国の政治への関与が、選挙結果や政治情勢にどのような影響を与えるかについて、様々な見解を示している。
今回の出来事は、グローバル化が進む現代社会において、国境を越えた政治的影響力の行使をどのように捉えるべきかという問題を提起している。来月の総選挙に向けて、ドイツ国内の政治動向が注目されている。
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