中国各地で社会報復を目的とした事件が相次ぐなか、上海の地下鉄では、訓練内容が「事故処理」から「対テロ」へとグレードアップしている。
過去には「列車の故障や遅延」などが行われていたが、近頃では「刃物などを持った客が、他の乗客を人質にとり何らかの要求をするケース」などを想定した上での鎮圧訓練、また爆発物への対策、電子広告スクリーンに、反政府スローガンが流れる場合への対応など、公共の安全、政治の安全に関する訓練に変わってきているという。
今年も旧正月期間中、上海市地下鉄では無差別襲撃や生物兵器などを想定した対テロ訓練が行われた。
「対テロ」訓練のほか、ハッキングや攻撃をうけた電子広告スクリーン(「end the ccp」といった反政府スローガンが流れる場合)への対応(鎮圧)など、中国ならではの「事情」を想定した訓練も行われた。
情報提供者によると、「上海の地下鉄では、カバンや液体のみならず、密封された箱や缶であっても厳しくチェックする」
提供された資料のなかには、「不審者の特徴をリストアップした」ものもあった。
「もうすぐ旧正月、今年はとくに邪気がはびこるようで雰囲気が悪い。だからみんな、安全面からしても、ショッピングモールや地下鉄駅などに集まらないようにしよう」と情報提供者は警鐘を鳴らしている。
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