中国 「犬語」はキケン?

言葉が通じたのか? 「犬語」で飼い犬を威嚇し噛まれた男性=中国

2025/01/28
更新: 2025/01/28

このほど、中国で、独学で学んだ「語」を発した男性が飼い犬に攻撃される事件が起きた。

湖北省武漢市に住むこの不運な飼い主・胡(こ)さんは、飼い犬に向かって犬語の「ウ~」の声を出したとたん、突然襲われた。

胡さんは顎を噛まれて大量出血し、病院に運ばれて入院治療を受けたそうだ。男性の飼い犬は、大型犬のアラスカン・マラミュートである。

 

胡さんの愛犬(動画よりスクリーンショット)

 

胡さんが「犬語」を学び始めた動機は、「愛犬とよりよく交流し、もっと言うことを聞いてほしかった」からだ。

きっかけはSNSでたまたま見かけた犬語関連の動画で、そこには犬語で犬と良好なコミュニケーションをとりあい、犬を完全に手なずける飼い主の姿があった。

「コレだ!」とひらめいた胡さんは、さっそく、飼い犬と交流しようと「犬語」関連の動画を見つけては、熱心に学んだ。

 

胡さんが勉強の参考にしていた「犬語教室」の動画(動画よりスクリーンショット)

 

いよいよ「犬語」による交流の初日、胡さんは数多くある犬語のなかから「俺の方が強い」「お前は私の言いなりになれ」という意味の犬語「ウ~」をさっそく試してみることにした。

「まずは上下関係をわからせよう」とそんな胡さんの期待とは裏腹に、「ウ~」は飼い犬をひどく怒らせることになった。犬は突然彼に襲い掛かり、顎に噛みついた。胡さんは血管が破裂し、大量出血した。

 

病床の上で中国メディアの取材を受ける胡さん(動画よりスクリーンショット)

 

中国メディアまでもが取り上げたこの「胡さん『ウ~』事件」。「犬語怖すぎる!」「『ウ~』は特に危険な言葉であるとメモしておこう」といった声のほか、「胡さん犬語をちゃんと習得したんだね、しかし、飼い犬はその決められた上下関係に不服があるようだ」といったコメントも目立つ。

「胡さん『ウ~』事件」が見本を示したように、犬の性格はまちまち、不適切な訓練方法は危険ということだ。

 

胡さんの傷(動画よりスクリーンショット)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!