このほど、中国で、独学で学んだ「犬語」を発した男性が飼い犬に攻撃される事件が起きた。
湖北省武漢市に住むこの不運な飼い主・胡(こ)さんは、飼い犬に向かって犬語の「ウ~」の声を出したとたん、突然襲われた。
胡さんは顎を噛まれて大量出血し、病院に運ばれて入院治療を受けたそうだ。男性の飼い犬は、大型犬のアラスカン・マラミュートである。
胡さんが「犬語」を学び始めた動機は、「愛犬とよりよく交流し、もっと言うことを聞いてほしかった」からだ。
きっかけはSNSでたまたま見かけた犬語関連の動画で、そこには犬語で犬と良好なコミュニケーションをとりあい、犬を完全に手なずける飼い主の姿があった。
「コレだ!」とひらめいた胡さんは、さっそく、飼い犬と交流しようと「犬語」関連の動画を見つけては、熱心に学んだ。
いよいよ「犬語」による交流の初日、胡さんは数多くある犬語のなかから「俺の方が強い」「お前は私の言いなりになれ」という意味の犬語「ウ~」をさっそく試してみることにした。
「まずは上下関係をわからせよう」とそんな胡さんの期待とは裏腹に、「ウ~」は飼い犬をひどく怒らせることになった。犬は突然彼に襲い掛かり、顎に噛みついた。胡さんは血管が破裂し、大量出血した。
中国メディアまでもが取り上げたこの「胡さん『ウ~』事件」。「犬語怖すぎる!」「『ウ~』は特に危険な言葉であるとメモしておこう」といった声のほか、「胡さん犬語をちゃんと習得したんだね、しかし、飼い犬はその決められた上下関係に不服があるようだ」といったコメントも目立つ。
「胡さん『ウ~』事件」が見本を示したように、犬の性格はまちまち、不適切な訓練方法は危険ということだ。
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