28日、中国の動画配信プラットフォーム大手「ビリビリ動画（bilibili）」は今年はじめて、中国中央テレビ（CCTV）と提携し、年越しの歌番組「2025春晩」を独占・生配信した。

しかし、その配信中の番組で画面上に視聴者が流したコメントについて、「事前に用意されたものではないか」とする疑惑がもたれている。

「ビリビリ動画」には、日本の「ニコニコ動画」のように視聴者が画面上にコメントを投稿できるサービスがあるが、このサービスには当然ながら検閲がある。

「春晩の生放送を見てるけど、自分が発信したコメントは表示されないぞ」

「マイナス評価のコメントどころか、句読点1つ表示されない」

「画面に流れているのは『素晴らしい』といった良い評価ばかり、しかも良い評価をするユーザーの名前は表示されず、すべて「某ユーザー（某某網友）」などとなっている、怪しすぎる」など、中国のネット上ではクレームが殺到した。

「退屈でぎこちなく、おまけに創意もない。ジョークは面白くないし、プロパガンダばっかり」というイメージが定着し、内容や演出はひたすら中国共産党を賛美し、宣伝する政治的意図に満ちている「春晩」

「退屈だと批判されるのを分かってて、我々の口を封じているのか」「当局は何を恐れている？」などの声も多く寄せられている。