26日、四川省眉山市・仁寿県(じんじゅ-けん)の中国郵政儲蓄銀行の支店に半身不随の老人が家族によって担ぎ込まれる「事件」が起きた。
中国メディアによると、老人は預金者本人であり、「銀行カードの暗証番号を忘れた」ため、家族によって銀行へ担ぎ込まれ、窓口で顔認証などを行ってパスワード変更の手続きが行われたという。
関連ニュースが伝えられると、「もっと人道的に便宜を図ってやれないのか!」といった銀行に対する非難が殺到した。
世論のプレッシャーをうけ、銀行側は中国メディアの取材に対し、「預金者本人が窓口に来れないならば事前に申請を行い、こちらの業務が忙しくないときに職員が預金者の家へ行って手続きを行うなどの対応もできる」と答えている。
だが、銀行側の回答に対し、「業務が忙しくないときなど、ない」「ただでさえあれこれ難癖つけて預金を引き出させない銀行が、そんな親切なことをするとは思えない」といった不信の声も高い。
近年の経済不況と不動産市場の崩壊などの影響を受けて、中国の銀行業界も危機的状況に陥っている。
中国の多くの銀行で預金の引き出しが難しくなっている問題が起きており、中国SNSには預金者の「怒り」が渦巻いている。
銀行による送金限度額の引き下げや現金を下ろそうとする預金者に対して「難癖」をつける事などに関して、銀行側は「電子商取引詐欺を防ぐため」と主張しているが、「資金の流出を防ぐためにわざと難癖をつけている」と感じる預金者は多い。
(当時の様子)
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