防衛省は1月31日、中谷元防衛大臣とヘグセス米国防長官による電話会談が行われたと発表した。会談では、日米同盟の強化や自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力について話し合われた。
会談の冒頭、中谷大臣は1月29日に米国バージニア州で発生した航空機事故の犠牲者とその遺族に対し、哀悼の意を表明した。
ヘグセス長官の着任挨拶に対し、中谷大臣は祝意を述べるとともに、インド太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増す中、日米同盟の抑止力と対処力を一層強化するために協力していく意欲を示した。
両閣僚は、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて日米が協力していくことで合意した。また、日米の指揮・統制枠組みの向上や南西地域における共同プレゼンスの拡大など、同盟強化のための取り組みを継続する決意を確認した。
特筆すべき点として、両閣僚は日米安全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されることを改めて確認した。これは、尖閣諸島をめぐる日本の立場をアメリカが支持していることを示すものである。
会談の最後に、両閣僚は可能な限り早期に対面での会談を実現させたいという期待を表明した。
この電話会談は、新たに就任したヘグセス米国防長官と中谷防衛大臣との初めての直接対話となり、日米同盟の重要性と両国の協力関係の継続を確認する機会となった。
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