カナダのケベック州政府は最近、州の「権利憲章」の改正案を提出し、個人が権利を行使する際に、ケベック州の移民政策の理念に沿うことを求める方針を示した。
ケベック州の移民大臣、ジャン=フランソワ・ロベール氏は25日、州議会にこの法案を提出し、新たに移住する人々に対し、ケベック文化への適応を義務付けることを提案した。
具体的には、この法案は新移民にフランス語の習得を求め、ケベック文化への理解を深め、それを発展させること、さらにフランス語を使い、ケベック社会で積極的に活動することを求めている。
また、政府には新移民の社会統合を促進するための政策を策定することが求められる。これには、民主的な価値観の理解、ケベック文化に触れる機会の提供、および州旗やその他の州の象徴への敬意が含まれる。
さらに、政府がこの移民統合政策を支援するために、財政的な支援を行うことも盛り込まれている。
ロベール大臣は、この法案の目的について「新移民の帰属意識を高めるとともに、ケベック州のすべての住民が協力し、多様な背景を持つ人々を歓迎する社会を築くことを促すため」と述べた。
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