ルビオ氏 トランプ大統領のグリーンランド購入意向は冗談ではない

2025/01/31
更新: 2025/01/31

1月30日、ルビオ米国務長官は取材に応じ、トランプ大統領がグリーンランド島を購入する意向は「冗談ではない」と述べた。彼は、グリーンランド島の取得がアメリカの国家利益に合致することを強調した。

グリーンランド島は現在、デンマークの自治領である。トランプ氏は昨年11月5日に大統領選挙に勝利して以来、グリーンランド島を購入する意向を示している。

ルビオ氏はSiriusXMラジオの「メーガン・ケリー・ショー」に出演し、トランプ大統領がグリーンランド島を購入したいと考えていることを述べ、軍事力を用いて取得する可能性も排除しないとした。これは交渉のカードとして機能すると説明した。

「これは冗談ではない」とルビオ氏は強調した。「これは単に土地を購入するためではなく、アメリカの国家利益に関わる問題である」

グリーンランド島はNATOとアメリカの保護下にある

ルビオ氏はNATOがデンマークに提供している保証について触れ、「私たちとNATOには防衛協定がある。もしグリーンランド島が攻撃を受けた場合、私たちはそれを守る」と述べた。

「私たちがその責任を負っている以上、その地域での出来事に対してより多くのコントロールを持ちたいと思う」と彼は述べた。

デンマークのメッテ・フレデリクセン首相は、欧州の同盟国にトランプ氏のグリーンランド島購入提案に反対するよう呼びかけている。彼女はトランプ氏との間で緊張した電話会議を行ったとされる。

ルビオ氏はフレデリクセン氏とは話をしていないが、「トランプ大統領は率直に人と話す。外交では陳腐な言葉や無意味な言葉を使わず、直接的である方が効果的だと思う」と述べた。

グリーンランド島のムテ・エーエデ首相は独立を模索しており、「グリーンランド島は売却されることはない。グリーンランド島の未来はその人々自身が決めるべきだ」と述べている。

中国共産党がグリーンランド島に浸透を試みる

ルビオ氏は取材で、北極が海上航路の重要な地域になることを指摘し、アメリカがこの地域を守る能力を持つ必要があると警告した。彼は中国共産党がこの地域で影響力を拡大しようとしている可能性について懸念を示した。

ルビオ氏は、中国共産党が国有企業を通じてグリーンランド島で浸透を図る可能性があると述べた。「中国人がパナマ運河や他の地域で行ってきたことを、グリーンランド島でも試みることは十分に考えられ、短期間で実現する可能性もある」と語った。

アメリカが4年以内にグリーンランド島を所有するかどうか尋ねられたルビオ氏は、「それは明らかに大統領の優先事項であり、彼はその意向を示している。現在、戦術的な行動については議論できないが、4年後には北極におけるアメリカの利益がさらに強化されるだろう」と答えた。

夏雨