中国の街中で1月31日、通り魔事件が起きた。現地住民によると、死亡者4人、負傷者8人だったという。
わかっているだけでもこれに先立つ1月13日(広西チワン族自治区柳州市)や1月7日(広東省深セン市)でも同様の通り魔事件が発生し、いずれも市民に対する無差別攻撃の社会報復であると伝えられている。
1月31日の事件は江蘇省・南京市の町(「六合区程橋鎮」)で、まだ新年3日目というおめでたい期間中に起きた。
事件現場を映した動画のなかには、野次馬で溢れかえる様子や救急車、公安らの姿があった。
現地住民の話では「現地の救急車が足りなかったため、お隣の安徽省から救急車を借りてきた」という。
現場映像に映った救急車の車体にあった病院名(「明光惠明醫院」)は確かに安徽省の病院だった。
現在、この事件に関する現地当局による公式発表はまだなく、真相はいまのところ不明だ。
繰り返される通り魔事件に、華人圏では何とも言えない嘆きが広がっている。
(現場の様子)
「この世の中どうしてこうなったのか」
この犯人にどのような背景があるか、現段階では不明である。しかし昨今の中国で、無差別殺人に代表される「社会報復事件」が頻発していることは確かだ。しかも、その頻度は高くなっているといわれている。
刃物で切りつけられるか。暴走車に突っ込まれるか。安心して街を歩くこともできないのが「今の中国」である。悲惨な現状としか言いようがない。
改善のためには、「それは何故か?」という根源的な問題を考える必要がある。
「周囲への敵意をむき出しにし、理性が完全に失われた人間。甚だしいモラルの低下。人間性の喪失。しかし、そんな中国を作ったのは、一体誰か?」
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