3月2日、中国の著名な放射線科学者の戴建平(たい けんぺい)氏(79歳)がアメリカで肺炎により死去したと中国メディアが報じた。
戴氏は北京にある「天壇病院(首都医科大学附属北京天壇医院)」の元院長、中国医師会(中華医学会)の副会長といった肩書も持っていた。
関連ニュースには「愛国」をめぐる議論が熱く、多くの皮肉が殺到している。
「中国の著名医師にして大病院の院長が、なぜアメリカの病院へ行くのか」
「本当の愛国者ならば外国ではなく、中国の病院で治療すべきだ」
「愛国者はみな口だけ、結局は体が一番正直」
社会主義体制下の中国共産党政権下では、建前は綺麗事を言い、いざ不都合なことが起きると手の平を返し、前言を翻すケースは多く見られる。
それも仕方がないことだ。中共の上層部の官僚たちも海外に多額の資産を蓄えており、党首の習近平すら中共の偉大さを語りながら、海外に7千億ドルもの資産を持ち、退路を確保している。
愛国という言葉にしてもそうした欺瞞に満ちている。
反日教育を大々的に推進し、愛国感情を大いに刺激した江沢民も、戦時中、共産党が抗日を叫んでいた中、親日の汪精衛の傀儡政府の創設した中央大学で、高等教育を受けることを選択した経緯があり、見事に手の平を返している。中国人は、そうした事実を知らずに、中共に欺瞞の中で中共を批判している。
「共産党についての九つの論評【第九評】中国共産党の無頼の本性」には次のように記されている。
全ての中国人を服従させる必要のある大事に当っては、「愛国主義」、「民族主義」方式で民衆を緊急動員する。台湾、香港、法輪功、米軍用機衝突事件などについては、恐喝と集団洗脳で全国人民を一種の戦闘状態に引きずり込む。これはかつてのドイツにおけるファシストの手口とよく似ている。
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