【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

台湾 岩崎元統幕長を行政院顧問に 異例の起用

2025/03/21
更新: 2025/03/21

台湾の行政院(内閣)が自衛隊制服組トップの統合幕僚長を務めた岩崎茂氏を政務顧問に任命した。

自衛隊幹部経験者を台湾側の要職に起用するのは異例。行政院の政務顧問は、行政院において、政府の政策や行政運営に関する助言を行う重要な役職で、任期は1年間だ。

積極的な海洋進出を進める中国共産党(中共)政権を前に、台湾側は安全保障の面で日本との連携強化を図る狙いだ。

岩崎氏は航空幕僚長を経て、2012年1月に統合幕僚長に就任。2014年10月まで務め、退任後は防衛大臣政策参与として、2023年には瑞宝大綬章を受章している。

中共当局は岩崎氏の起用に猛反発。21日、中共外交部の毛寧・報道局長は定例会見で「台湾問題は内政問題で、干渉は許されないことだ」と主張し、日本側に申し入れを行ったとしている。

林芳正官房長官は21日の記者会見で、台湾行政院(内閣)が岩崎茂・元統合幕僚長を顧問に任命したとの日本国内メディアの報道について「公職から退いた一私人の活動について政府としてコメントする立場にはない」と語った。

日本人が行政院の顧問に就くのは、実業家である野崎孝男氏以来2人目となる。