第11管区海上保安本部(那覇)は24日、沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入した中国海警局の船2隻は24日午後10時5分頃までに領海外側の接続水域に出たと発表した。
侵入時間は92時間8分で、2023年の80時間36分を上回り、2012年の尖閣諸島国有化以降で最長となった。
第11管区によると、21日午前1時56~59分ごろに海警2隻が領海に侵入。機関砲を搭載し、操業中の日本漁船に接近しようとする動きを繰り返した後、別の2隻が領海に入り、23日までに領海を出た。残る2隻も24日午後10時すぎ頃までに退去した。
海上保安庁は24日、尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国海警船2隻を領海外へ退去させたと発表した。海上保安庁の巡視船が警告と退去要請を繰り返し実施し、最終的に領海外へ退去させたという。
今年に入ってから領海侵入件数の増加が顕著で、今回の侵入は今年に入って数十回目と見られる。滞在時間の長期化も進んでおり、尖閣諸島周辺での中国海警船のプレゼンス強化が狙いとみられる。
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