フジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスは27日、日枝久取締役相談役(87)が退任すると発表した。
日枝氏はフジテレビの取締役相談役を27日付けで退任。親会社のフジ・メディア・ホールディングスの取締役相談役も6月の定時株主総会で退任するとしている。
取締役としての在任期間が40年超の異例の長さで、グループをけん引してきた日枝氏。1998年には代表取締役会長、2001年にはフジサンケイグループの議長に就任し、2014年には旭日大綬章を受章した。2017年にはフジサンケイグループの議長を退任したが、相談役として引き続きメディア業界への影響力を保持していた。
フジテレビをめぐっては、元SMAPの中居正広さんと女性とのトラブルをめぐる同社の対応が世間で問題視され、経営体制に疑義を呈する声も上がった。先月には、アメリカの投資会社「ダルトン・インベストメンツ」が日枝氏の辞任を要求していた。
フジ・メディアの金光修社長が代表権のない会長に、清水賢治専務が社長に就任する人事も発表した。
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