中国の電気自動車(EV)は、世界市場で攻勢を強めているが、その品質と安全性には大きな疑問がつきまとうと言う。
3月29日、北京のある女性による権利擁護動画が華人圏で拡散された。
女性の訴えは以下のようであった。
「約1か月前、『蔚来(※1)』の高級SUV・ES8を50万元(約1千万円)で新車を購入した。実際使用期間は二十数日、1千キロ走ったらアクセルペダルが壊れた。ペダルはプラスチック製で中身一部空洞でもろい作りだった」
「こんなので、命の安全をどう保障するのか?」
「補償請求したいのだがどうしたらいいかわからない」
(※1 中国新興EVメーカー「上海蔚来汽車(ニーオ・NIO)」)

(北京の女性による投稿動画)
価格競争の深刻な弊害 コスト削減が招いた品質低下か?
中国の自動車業界は近年、熾烈な価格競争にさらされている。補助金政策の終了とともに、各社は値下げを繰り返し、利益率は大幅に低下。
結果として、コスト削減のために素材の品質を落とすケースが増えているという。今回のケースもこうした背景があるのではないかと指摘されている。
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