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中国 広がる不信

中国製EV「安全神話」崩壊 高速で「自動運転オフにする警告」が急増【動画あり】

2025/04/15
更新: 2025/04/15

「世界をリードする」と喧伝された中国製EV。先日、発生したシャオミ製EVの自動運転からの衝突、炎上事件で、その信頼が大きく揺らいでいる。

3月29日夜、中国安徽省の高速道路で、中国スマホ大手シャオミ(小米)のEV「SU7」が中央分離帯に衝突した後、炎上し、乗車していた女子大学生3人が死亡した。

この事故は、「SU7」の自動運転支援機能の利用中に衝突が発生したと疑われており、衝突して炎上した点、衝突後後、ドアも窓もロック解除されなかった点なども問題視された。

遺族らはシャオミ側への説明を求めたが、シャオミ側からは当を得ない説明がなされ、到底、納得がいかないとした遺族らは、メーカーへの責任追及の姿勢を強めた。

それに加え、この事件をめぐっては、中共当局による事件情報の抑え込みとネットでの言論封殺があり、シャオミの不誠実な対応とあいまって、今や中国国内で、国民的議論を呼び、シャオミの株価は、連日急落しており国民的な怒りの渦中にいる状態だ。

 



シャオミEVの重大事故 責任の所在は?

シャオミEVの重大事故、問題の車の電池がどの会社のものだったのか責任の所在が物議を醸している。中国製EVの安全性に再び疑問が投げかけられている

 

この事故を受けて、事故が起きた中国安徽省の高速道路で、自動運転機能の「使用自粛」を促す警告メッセージが頻繁に表示されるようになったことがわかった。なかには「使用禁止」と明示するところもある。

現地ユーザーによる動画のなかには、高速道路上の電子掲示板には、

「自動運転をオフにして」

「自動運転の使用は慎重に」

「前方施工中、自動運転は禁止」

「前方トンネル、自動運転オフにして」

といった警告メッセージが頻繁に表示されていた。

 

「自動運転機能の使用自粛」を促す中国の高速道路上のメッセージ。(スクリーンショット)

 

シャオミのEV事故が引き起こした社会的反響の大きさを物語るシーンと言え、この事故をきっかけに、中国製EVが誇る「智駕(自動運転)」の安全神話は、完全に崩れ去った。実験の代償はあまりに大きすぎたのだ。

安全性を軽視したままの技術競争に、いま厳しい目が向けられている。

 

(「自動運転機能の使用自粛」を促す中国の高速道路上のメッセージ)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!