KDDIとスペースXが10日、共同で、日本国内初となる「Starlink衛星とスマートフォンの直接通信サービス」を開始した。
サービス名は「au Starlink Direct」これまで通信が困難だった山間部や離島などの圏外エリアでも、空が見える場所であればスマートフォンを通じて通信が可能になる。
KDDIの発表によると、今回のサービスはSMSなどのメッセージ送受信機能からスタートし、2025年夏以降にはデータ通信にも対応する予定。対応端末は約50機種、600万台に上り、最新OSへのアップデートを行うことで申し込み不要で利用できる。
登山中に遭難した場合でも、空が見える場所であれば現在地を伝えるメッセージを送ることが可能となり、アウトドア活動での心強い味方になる。災害時にも緊急速報の受信や安否確認が可能となり、人命救助や不安解消につながる活用に期待している。
海上や離島での観光にも恩恵をもたらす。これまで通信環境が不十分だった場所でもインターネット接続が可能になれば、旅行者はリアルタイムで情報収集し、安全かつ快適な旅を楽しむことができる。また、自宅から遠く離れた場所でも家族や友人との連絡を維持できるため、人々の日常生活にも安心だ。
また、圏外エリアでのメッセージ送受信に加え、AIを活用したサービスも充実しており、Android端末ではGoogleのAIサービス「Gemini」iPhoneでは「シンプルAIチャット」が利用可能だという。
「近くの山小屋を探して」「天気予報を教えて」といった質問に応じた情報提供も可能で、様々なケースに対応できる利便性も大幅に向上している。
「空が見えればどこでもつながる」というコンセプトは、日本国内だけでなく世界中で広く活用される可能性を秘めている。
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