アメリカ国防総省が2025年3月に公開した報告書によると、2019年10月に中国・武漢で開催された「世界軍人運動会(ミリタリーワールドゲームズ)」に参加したアメリカ軍人のうち、少なくとも7人が、開催期間中またはその後に「新型コロナウイルス(私たち大紀元グループは「中共ウイルス」と呼んでいる)に類似した症状」を示していたことが明らかになった。
報告書によると、2019年10月18日から同27日まで武漢で行われた第7回大会に、アメリカからは200人以上の代表団が派遣され、そのうち7人が2019年10月18日から2020年1月21日の間に新型コロナと似た症状を発症していた。
発症した7人はいずれの症状も軽症で、6日以内に回復している。当時はパンデミックの初期段階であり、検査体制が整っていなかったため、新型コロナの検査は行われなかった。また、これらの症状は「他の呼吸器系感染症による可能性もある」とも記されている。
トランプ政権が成立させた作業部会が機密解除した報告書は、2022年12月に作成されたが、2025年3月に国防総省の公式サイト上で公開された。
公開により、新型コロナウイルスの実際の感染拡大が中国共産党政府の公式発表(2019年12月)よりも早かったのではないかとの疑念が改めて浮上している。
アメリカ中央情報局(CIA)は2024年1月、新型コロナについて「武漢の研究所から流出した可能性が高い」との見方を示した。ただし「決定的な証拠は不十分」であり、「その見解には限られた信頼しか置いていない」としている。この評価は、ジョン・ラトクリフCIA長官の就任直後に出されたものである。
以前のCIAの分析では、ウイルスの起源が武漢の海鮮市場なのか研究所なのかを判断するには「情報が不足している」とされていた。CIAの報道官は、今回の立場の変化について「新政権の政治的判断ではなく、現在入手している情報に基づいたものだ」と説明している。
2022年度の国防授権法では、この報告書は本来であれば同年夏までに公開されるべきものだったが、実際の公表は大幅に遅れた。
また、米議会は2024年12月に公表した独自調査報告書の中で、「新型コロナウイルスは実験室からの漏えいが原因」と明言しており、この見解はトランプ政権がかねてから主張してきた説と一致している。これにより、中国共産党政府がウイルスの起源を意図的に隠していた可能性について、国際社会の関心が再び高まっている。
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