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横浜で法輪功学習者が「4・25」記念パレード 1999年から26年間続く迫害への平和的陳情

2025/04/21
更新: 2025/04/26

20日、横浜市桜木町の駅前広場から法輪功学習者によるパレードが行われた。「真・善・忍」の理念を掲げ、天国楽団の演奏とともに市内を行進。26年前に中国で始まった中国共産党(中共)政権による弾圧に対し、平和的な抗議の意志を示した。沿道には多くの市民や観光客が集まり、和やかな雰囲気の中、弾圧政策の停止、信仰の自由を訴える声が響いた。

2025年4月20日、横浜市で日本の法輪功学習者たちによるパレードが行われた。午後13時30分、桜木町駅前広場に揃いの服装で結束を示した数百人が集まり、静かな熱気に包まれながら、天国楽団の演奏が先導し、颯爽とパレードがスタートした。勇壮な音楽と色鮮やかな横断幕が、横浜の街に活気と華やかさを添えていた。

2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(簡樹/大紀元)

毎年、法輪功の人々は4月25日を記念して世界各地でパレードを行なっている。

2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(簡樹/大紀元)

4月25日は、法輪功の人々にとって「信仰の自由を求めて平和的に立ち上がった記念日」であり、同時に中共当局による組織的な弾圧の始まりを象徴する、歴史的に極めて重要な日だ。

今から26年前の1999年4月25日、この日、中国各地から集まった法輪功の学習者約1万人が、北京の中共政権の中枢である中南海の周辺に静かに集まり、大規模で平和的な陳情を行った。この陳情は、法輪功に対する虚偽情報の訂正を求めた法輪功学習者が天津市の公安当局に拘束されたことを受け、釈放と公正な扱いを求めて行われたものだ。

陳情当日の夜、中共政権は代表者と面会し、法輪功学習者の要求を聞き入れる姿勢を見せ、現場は平穏に収束した。しかし、その後すぐに中共政権は法輪功を共産党に対する重大な脅威とみなし、7月20日には江沢民が主導し、大規模な弾圧政策が開始された。

7月20日以降、中共は法輪功弾圧のために「610弁公室」という特別機関を設置し、公安、司法、宣伝、教育などあらゆる国家機関を動員し、組織的かつ計画的に弾圧を進めた。全国で法輪功学習者の逮捕、拷問、思想転向の強制、社会的排除、プロパガンダなど多様な手段が用いられた。また、生きたまま臓器を摘出し、臓器移植ビジネスに利用するという人類史上最悪の反人類的凶悪犯罪が引き起こされた。

法輪功の人々に対するこれらの弾圧は今なお、進行中である。そして、法輪功の人々による平和的な抗議活動も26年間続いている。

 

写真で見るパレードの様子

この日の横浜は心地よい春風が少し強めに吹いていた。パレードの最中は薄い雲がレースのカーテンのように陽光をやわらげ、過ごしやすい気候となった。

2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(簡樹/大紀元)
2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(撮影:大紀元/盧勇)
2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(盧勇/大紀元)
2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(盧勇/大紀元)
2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(簡樹/大紀元)

パレードの経路となったみなとみらいエリアでは、春の花々が咲き誇り、散策やクルーズを楽しむ人々の姿も多く見られた。レトロカーの展示イベントや大道芸など、家族連れや観光客が楽しめる催しも多く開催され、イベント参加者や見物客で街はにぎわっていた。沿道ではパレードにカメラを構える人や、手を振る人々、ときおり、「がんばって、がんばって!」と声援を贈る子どもたちの声が響き、終始和やかな雰囲気に包まれていた。

2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(盧勇/大紀元)

 

2025年4月20日、法輪功学習者が1999年4月25日の平和的陳情活動を祈念して横浜でパレードを行った。(簡樹/大紀元)

法輪功を支持する声

パレード出発前のセレモニーでは3人の支持者が駆けつけた。

20年以上前から法輪功を支持する声を上げ続けている元衆議院議員の中津川ひろさと氏は、「法輪功の皆さんはずっと活動を続けてきました。『継続は力なり』で、この法輪功迫害の問題、臓器強制摘出の問題は、今のネット社会の波に乗り、すごい勢いで日本社会に知られてきていると思います。法輪功の皆さんは本当に頑張ってこられました」と述べ、法輪功の活動に賛辞を贈った。

元衆議院議員の中津川ひろさと氏(白露/大紀元)

さらに、中共と中国を同じだと考えている人が多いのではないかという記者の質問に対し、「中国にも日本にもアメリカにも、それぞれいい人もいれば悪い人もいます。しかし、中共は悪なのです。日本人も少しずつ、中共は今の世界にあってはダメなのだという認識になっていると思います」と述べ、中共と中国を区別することの重要性を指摘した。

江東区議会議員、二瓶文隆氏(白露/大紀元)

国民民主党の江東区議会議員、二瓶文隆氏は、「26年という長きにわたり弾圧を受けている法輪功の皆さんが、本当に苦しい日々を送っていることを改めて認識しています。そして、その中から立ち上がり、26年間徹底した平和的抗議活動を行なってきたことの重要さ、重さというものを改めて感じています」と述べ、法輪功の陳情活動が世界に問いかけている価値について言及した。

さらに、「民族と民族、人と人というのは、どこの国の人であっても、皆、本来は友好に付き合えるものだと思います。中国といえども中国の人達が悪いわけではなく、私たちが許してはならないのは中共政権だと思っています。本当の日本人の姿、中国人の姿というものが分かれば、決して争う民族にはならないと思っています」と述べ、中共政権によって対立が煽られてはならないと指摘した。

中国上海生まれで日本在住の水墨画家・宇宙大観氏は、法輪功迫害が始まってから四半世紀以上が経つ中で、最初から変わらずに平和的に抗議活動を続けていることについて次のように語った。

水墨画家・宇宙大観氏(白露/大紀元)

「平和的活動は法律的に守られるべきです。中国共産党にとって法律は単なる鎮圧の道具に過ぎません。公平性も透明性も全くなく、人民を単に恐怖させるものです。法輪功は常に平和的に活動し、素敵な文化を作っている団体です。私たちはその中に中華文化の素晴らしさを感じていて、とても勉強になりました。中国人は今、中共の毒を受けている人が多く、そのため色々と変なことをやっている人が多いのです。しかし、法輪功は社会的に素晴らしい雰囲気を作っている。私は神韻芸術団の公演もよく見ていますが、中華文化の本当の素晴らしさを世の中に広げていて、中華民族にとっては光栄なことだと思っています」

同氏は取材の最後に「法輪功は本当に素晴らしい。私は断固支持します」と述べ、力強く親指を立てサムアップし、賛意を示した。

パレード参加者に聞く「法輪功への思いと伝えたいこと」

春の柔らかな日差しの中、開催された法輪功のパレード。参加者たちは、法輪功の修煉を通じて得た心の変化や、社会に伝えたい思いを胸に行進していた。今回は、パレードに参加した4人の声を紹介する。

心の成長と中国での現実を日本に伝えたい

40代男性の田炅昊(ジョン・ギョンホ)さんは、法輪功を修煉してから自身の心性が大きく向上したと語る。「修煉の美しさを日本の皆さんにぜひ知ってもらいたい」と話す田さんだが、同時に中国共産党による法輪功への誹謗中傷や迫害の現状を伝えることにも強い使命感を持っている。

田炅昊さん(撮影:大紀元)

田さんが法輪功と出会ったのは2000年ごろ。知人の紹介で始めたが、当時は学生で修煉の深い意味までは理解できなかった。しかし、日本で働きながら時間を重ねるうちに、その意義を徐々に実感し、「本当に幸運だ」と語る。修煉を通じて得た心の成長と、法輪功が置かれている厳しい現実の両方を日本社会に知ってほしいという思いが、田さんの参加の原動力となっている。

真・善・忍を生きる 若い世代の実感

20代女性のロ・ティーマインさんにとって、「真・善・忍」は日々の行動指針だ。「真とは嘘をつかないこと、善は他人を思いやること、忍はどんな矛盾や困難にも心を落ち着けて対処すること」と語る。

ロ・ティマインさん(撮影:大紀元)

法輪功を始めてから、体調が良くなり、勉強や仕事も順調に進むようになったという。日本企業で働く中で上司や部下とのトラブルがあっても、「修煉者として真・善・忍に基づいて行動しようと心がけることで、心が落ち着き、問題も自然と解決していく」と話す。  
ロ・ティーマインさんは「法輪功や真・善・忍の素晴らしさ、そして中国共産党による迫害の事実を日本の人々に伝えたい」とパレードへの思いを語った。

「忍」の意味を実感しながら

60代男性の柳沢さんは、法輪功の三つの教え「真・善・忍」を宇宙の理(法則)として受け止めている。特に「忍」という言葉が新鮮で、修煉を続けるうちにその意味を意識するようになったという。

柳沢さん(撮影:大紀元)

法輪功を始めて1年、主に自宅で修煉しつつ、週に一度は仲間と一緒に煉功を行っている。 

柳沢さんは「中国と中国共産党は違う存在であることを、日本の皆さんに理解してほしい」と話し、単なる中国批判や中国人への偏見ではなく、個々の現実や背景を正しく理解し、被害者の立場に目を向けてほしいと思いを語った。

心の支えとしての法輪功

小椋さんは2007年から法輪功を学び始めた。42歳の時に大病を経験し、法輪功との出会いが心の支えとなった。「宗教という言葉に偏見があるが、信じるものがあることはとても大切」と語る。

小椋さん(撮影:大紀元)

「真」は本当のことを言うこと、「善」は思いやりや慈悲の心を持つこと、「忍」は自分が正しいと思っても口答えせず、心に問いかけること――これらの教えを日々実感しているという。

修煉を通じて心が軽くなり、自分の中の変化を感じている小椋さん。パレードを通じて、日本の人々に心の支えとなるものを持つ大切さを伝えたいと話し、また、中国共産党による臓器移植などの倫理的な問題を知ってほしいと訴えた。

参加者たちの言葉からは、法輪功の教えが彼らの日常や人生観に深く根付いていること、そして中国での現実を日本社会に正しく伝えたいという強い思いが感じられた。パレードは、単なる抗議活動の枠を超え、社会に問いかける場となっている。

徹底した平和的陳情の影響

法輪功の人々は、1999年に始まった中共による迫害政策に対し、徹底して平和的な方法で陳情を続けている。この姿に人々は何かを感じ、目覚め始めている。米国議会は現在「法輪功保護法案」を成立させようと努めている。

法輪功保護法案は、中国における法輪功学習者への迫害および強制的な臓器収奪に対して、関与した個人や団体に制裁を科すことを定めている。制裁には、資産凍結、米国入国禁止、経済的制裁、刑事罰などが含まれる。また、アメリカ政府に対し、同盟国や国際機関と連携して中共政権による法輪功迫害を注視し、必要な措置を講じることを義務付けている。この法案は、アメリカが中国の人権侵害に対して強い抑止力を持つことを目的としている。

日本の人々、ひいては世界中の人々は、法輪功への弾圧を絶対に見過ごしてはならない。なぜならそれは人類に対する邪悪な弾圧であり、見過ごせばそれは、やがて世界に広まることになるだろう。今、日本社会の中に当たり前のように存在している中国製品のように、いつの間にかそれは入り込んでくる。中国共産党の邪悪な本質を見抜き、法輪功の人々への支持を日本社会が表明することは、中国共産党が最も恐れていることだ。

※文中の複数個所で「抗議」と表示されていた部分につき「陳情」に変更致しました。正確な表現でなく申し訳ございません。訂正してお詫びいたします。