日本とオランダは21日、東京で首脳会談を行い、中国の影響力拡大が続くインド太平洋地域の安定と自由な航行を守るため、安全保障や経済分野での連携を一層強化していく方針を確認した。両国は、中国の海洋進出など地域の緊張が高まる中、2年ごとにオランダの海軍艦艇を同地域に派遣するなど、協力体制を強化することで一致した。

2025年4月21日、石破総理は、総理大臣官邸でオランダ王国のヘンドリクス・ヴィルヘルムス・マリア・ディック・スホーフ首相と首脳会談を行った。儀仗隊による栄誉礼及び儀仗に続き、両首脳は会談を行い、その後、共同記者発表を行った。最後に総理主催のワーキング・ランチを行った。

オランダのスホーフ首相は、「私たちは協力してインド太平洋地域の安定と自由な航行を守っていく。そのために、オランダは2年ごとに軍艦をこの地域に派遣する」と述べた。
月曜日、オランダのスホーフ首相と日本の石破首相は東京で会談し、両国が安全保障や防衛、経済、イノベーションといった幅広い分野で協力関係を深めていくことで合意した。また、インド太平洋地域の安定や自由な航行を守り、中国の脅威に対応していく方針も確認した。

スホーフ首相は「今日の会談を通じて、私たちが安全保障や経済、文化など多くの分野で共通の価値観を持っていることが改めて明らかになった」と語った。
石破首相は「ヨーロッパ・大西洋地域とインド太平洋の安全保障がますます密接に関わるようになっている今、両国の連携はこれまで以上に重要だ」と述べた。
また、両首脳は世界経済についても意見を交わした。スホーフ首相は「不安定な世界情勢の中で、特定の供給元に過度に依存しないことが大切だ。サプライチェーンを安定させるには、できるだけ多くの国や地域と取引することが最善だ」と述べた。
スホーフ首相は今回の月曜から水曜までの訪日中に、大阪・関西万博のオランダ館開館式にも出席する予定だ。
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