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ホワイトハウス 国防長官交代報道は「フェイクニュース」

2025/04/22
更新: 2025/04/22

ホワイトハウスは4月21日、ヘグセス国防長官の後任人事に着手したとする一部報道を否定した。

アメリカの公共ラジオ局は同日の朝、匿名の政府関係者の話として「ホワイトハウスが新たな国防長官の選定を開始した」と報道。

ホワイトハウスのレビット報道官はXで、「NPRの報道は、事情を知らないひとりの匿名情報源によるものだ。完全なフェイクニュースだ」と投稿。「大統領は今朝、ヘグセス長官を強く支持する考えを示した」と述べた。

背景には、ニューヨーク・タイムズが3月中旬、ヘグセス氏が妻や兄弟を含むチャットグループに中東での攻撃計画の詳細を共有していたと報じた。

この前、ヘグセス氏がこうした情報を政府高官とのSignalグループでも共有していたことは報じられた。現在、調査が進められている。

ヘグセス氏は21日、ニューヨーク・タイムズの報道は最近解雇された当局者の仕業だと非難した。

「リークした数人が解雇された途端、ロシア疑惑を広めたメディアが攻撃記事を出してきた。不思議ではない」と述べた。トランプ大統領の2016年大統領選がロシアと関連していたとする一部メディアの主張に言及した。

国防総省の報道官は、ヘグセス氏が別のチャットグループでイエメン攻撃について話していた可能性を否定せず、「Signal上で機密情報は共有していない」と説明している。

一方、民主党からはヘグセス氏の更迭を求める声も出ている。バージニア州選出のマーク・ワーナー上院議員は「混乱した指導が米軍を危険にさらしている。ヘグセス氏は辞任すべきだ」と投稿した。

トランプ大統領は同日、記者団に対しヘグセス氏は「素晴らしい仕事をしている」と強調。

「ただのフェイクニュースだ。彼らはただ話を持ち出しているだけだ。あれは不満を抱えた元職員の仕業にしか聞こえないよ。彼(ヘグセス氏)は問題のある人物を排除するために任命された。それを実行しているのだから、味方ばかりとはいかないのも当然だ」と擁護した。

レビィット報道官も同日、「大統領はヘグセス長官に絶対的な信頼を寄せている。今朝もその考えを確認した」と述べた。

トランプ氏とヘグセス氏は具体的な人物名を挙げなかったが、国防総省は、ヘグセス氏の補佐官ダン・コールドウェル氏、副参謀長ダリン・セルニック氏、副国防長官スティーブン・ファインバーグ氏の参謀長コリン・キャロル氏が、情報漏洩の調査で休職処分を受けたことを確認した。

これら3人は19日、共同声明で「根拠のない攻撃」を非難し、政権を離れたことを示唆した。

ヘグセス氏は、軍歴を持ち、元FOXニュース司会者としても知られる。2024年1月に上院で承認され、トランプ政権下で初の国防長官に就任した。副大統領のJ・D・ヴァンス氏が決定票を投じ、承認が成立していた。

メリーランド州に拠点を置く大紀元のシニアリポーター。主に米国と世界のニュースを担当。