国会で半年ぶりに党首討論が4月23日に行われ、トランプ大統領による関税措置が焦点となった。石破茂首相(自民党総裁)と立憲民主党の野田佳彦代表らが論戦を交わした。
23日、野田氏は、日米交渉の場に臨んだ閣僚が赤沢亮正経済再生担当相だけだったことについて「国難と言ってる割には体制整備が弱すぎるし遅すぎると思った」と政府の対応の遅さや不備を指摘した。
石破首相は「私は体制が不十分であったとか、そういうふうには考えていない」と反論。また、「向こうが人数が多いから、こっちは少なくて劣勢だったとは全く考えていない」と語った。
野田氏は、赤沢氏がトランプ大統領らと会談した際に「メーク・アメリカ・グレート・アゲイン」と書かれた赤い帽子を着用したことにも言及した。
「大臣のお人柄と思うが、でも一線を越えていると思った」と問題視。
そのうえで、「残念ながらキャップをまんまとかぶらされ、ホワイトハウスに写真で使われてしまっているということ自体は、多くの国が注目をしているときに朝貢外交をやっているように見えてしまった」と苦言を呈した。
これに対し、石破氏は「大統領が出てきたのは、日本を一番重視し、頼りにしているということだと思っている」
「国益全体で考えた時に赤沢大臣として可能な限りの対応をした」と述べ、赤沢氏の対応を評価した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。