スイスに本部を置く世界経済フォーラム(WEF)は22日、創設者のクラウス・シュワブ前会長(87)に対する内部告発を受けて調査を開始したと発表した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、シュワブ氏と同氏の家族がWEFの資金を私的流用していたとする内部告発の書簡がWEFに送付されたという。
シュワブ氏側は内部告発で上がった疑惑を全て否定している。シュワブ氏をめぐっては、21日で会長を辞任。理由は明らかにされていない。
WEFは、新たな会長選出までにピーター・ブラベック・レトマット副会長を暫定的に会長に据える決定をした。
WEFは、毎年1月にスイス・ダボスで主催する国際会議で、政財界・学界関係者などが一堂に会して、グローバルな課題について議論する場である。限られたエリート層しか参加できない閉鎖的な空間であることから、批判的な見方が依然として強く根付いている。
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