これはプーチン大統領が自ら注文し、トランプ氏に個人的に贈ったプレゼントの絵画だ。描かれているのは、昨年7月13日、トランプ氏がペンシルベニア州バトラーでの選挙集会中に襲撃を受けた場面で、神の加護により命を取り留め、その後毅然と演壇に立ち、拳を掲げて支持者に応えた瞬間だ。血の跡をつけ拳を高く掲げるその姿は、歴史の一瞬として絵に刻まれた。

ロシア政府は、この絵がロシアの著名な芸術家ニカス・サフロノフ氏によるものであることを確認している。
サフロノフ氏は次のように語っている「彼(トランプ氏)は崩れることも恐れることもなく、腕を掲げた。それは彼が米国と共にあり、米国に正当なものを取り戻す意思を示した」
またサフロノフ氏は、最初にこの肖像画の依頼を受けた際、誰からの依頼かは知らなかったものの、政府からのものではないかと予想していたと明かしている。後にプーチン大統領が直接彼に連絡を取り、「このトランプを讃える肖像画は、ロシアと米国の関係を改善するための重要な一歩だ」と伝えた。
報道によると、この絵画は米国のウィットコフ中東担当特使を通じてトランプ大統領に手渡された。
ウィットコフ特使は取材に対し「これはロシアの巨匠による作品であり、大統領本人も明らかに感動していた」と述べた。
さらに報道では、この絵はすでにホワイトハウスの壁に掛けられている可能性が高く、そして確実に言えるのは、これは単なる「個人的な贈り物」ではないということだ。この絵は非常に繊細な政治的メッセージを伝えている。血を流しながら立つ英雄としてのトランプ氏の姿は、彼の個人的な意思だけでなく、プーチン氏が米露関係のさらなる緩和を望んでいることを象徴している可能性もある。
この肖像画は、国際政治の中で最も静かでありながらも、最も注目を集める「意思表示」となっている。
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