オスプレイの飛行制限と安全対策について、米国と日本は異なるアプローチを取っている。
林芳正官房長官は11日午前の記者会見で、米軍がオスプレイの運用停止措置の解除を8日に発表したことを受け、日本国内の運用再開時期について「日米間で緊密に連携して調整していく」と語った。
木原防衛大臣は23日の記者会見で、オスプレイの飛行再開のめどは立っていないと明かした。オースティン長官は関係部署に対し、日本国内のオスプレイを運用前には、必ず日本政府と調整を行うよう指示した。
松野博一官房長官は11日午後の会見で、米国防省が輸送機オスプレイの調達を中止すると米メディアが報道していることに対し、日本の陸上自衛隊が発注している残り3機の予算措置は完了し「米国において製造中と承知している」と述べた。
鹿児島県屋久島沖で29日、米軍の輸送機「オスプレイ」が墜落した。海上保安庁は巡視船や航空機を出動させ、屋久島空港南東の海上で機体とみられる灰色の残骸を発見した。また、事故機に搭乗していたと見られる男性1人の死亡を確認した。
松野博一官房長官は29日午後の会見で、米軍のオスプレイが屋久島沖に墜落したとの情報に関して「詳細は確認中だ」とし、被害状況の確認を行っていることを明らかにした。
木更津駐屯地に暫定配備したものの運用が見合わされていた輸送機CV22オスプレイが、9月7日以降、飛行を再開する事になった。停止した理由は、米空軍が8月以降、V22オスプレイをクラッチの不具合を理由に一時飛行停止した事に伴ったもので、防衛省の方でも追加点検を施し、結果、安全は確保されているという評価になった
岸信夫防衛相は4日、陸上自衛隊の輸送機V-22オスプレイが米海兵隊と初の共同訓練を実施すると発表した。日米間で共同作戦を実施する場合に備え、連携強化と共同対処能力の向上を図る。
岸防衛相は29日、千葉県の陸上自衛隊・木更津駐屯地を視察、現職の防衛大臣として初めて自衛隊の保有するV-22オスプレイに搭乗し、「高度に安定した飛行」だったと評価した。
米海軍は海兵隊と共同で冷戦以来最大規模となる演習「LSE2021(Large-Scale Ecercise 2021)」を実施している。演習は17のタイムゾーンに跨り、米海軍の5つの艦隊と、海兵隊の3つの海兵遠征軍が参加する。最新の戦術とテクノロジーを検証し、グローバルな脅威に対応する能力を強化する狙いだ。南シナ海に基地を建設し、台湾への武力侵攻をも辞さない中国共産党への強いメッセージとなる。演習は16日まで。
2021/08/13