[上海 11日 ロイター] – 中国の有力金融ニュースサイト「wallstreetcn.com」は、「矯正」を受けるためサイトが閉鎖されたと表明した。
中国当局は数日前から、米ワシントン・ポスト紙、英ガーディアン紙など複数の海外メディアのサイトを遮断。ニュースや論評記事で知られる多くのソーシャル・メディア・アカウントも閉鎖されている模様だ。
wallstreetcn.comは10日遅く、当局の要請により、同社のウェブサイトとアプリが削除されたと発表。具体的な理由については明らかにしていないが「関連法規を厳格に順守して矯正の義務を果たす」としている。
中国サイバースペース管理局(CAC)のコメントは取れていない。
中国共産党は以前からニュースの検閲を行っているが、今年は天安門事件30周年や米中貿易戦争の激化などを受けて、特に神経質になっている。
wallstreetcn.comを利用していた上海のある投資銀行関係者は「非常に有力なメディアで、多くのアイデアを提供していた」とし、同サイトが中国市場の透明性強化に寄与していたとの見方を示した。
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、wallstreetcn.comは、2年前に制定されたサイバーセキュリティー法に違反したとみられている。同法を巡っては、人権団体から言論の自由を脅かすものだとの批判が出ている。
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