[ストックホルム 9日 ロイター] – スウェーデン最高裁は9日、中国政府が横領の容疑で身柄の引き渡しを求めていた中国人について、中国で迫害される恐れがあるとして身柄の引き渡しを拒否した。
最高裁は、この人物について、中国で犯罪に関与した疑いがあるが、中国に身柄を引き渡せば、過去の政治活動を理由に迫害され、欧州条約に違反した扱いを受ける恐れがあると判断、身柄の引き渡しはできないと表明した。
ロイターが入手した裁判所の文書によると、この人物は中国で活動を禁止されている政党に参加し、2011年に中国から逃亡したと供述している。
中国外務省の報道官は、この人物が犯罪に関与した事実をスウェーデンが直視し、できる限り早期に身柄を引き渡すことを期待するとコメントした。
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