米ペンス副大統領は10日、米国は世界で信仰の自由を主張し続けると述べ、信仰弾圧を行う中国共産党政権に対して「国際社会の一員」としての振る舞いを求めた。
ペンス副大統領は訪問先のカリフォルニア州で開いた記者会見で、記者から中国共産党による法輪功弾圧について質問を受けた。副大統領は「米国は世界の信仰の自由の規範を示しており、発言を続ける」とし、来週中にも中国の信仰弾圧に関する閣僚会議を開くと述べた。
「米国と中国の関係は非常に複雑だが、現政権にとって非常に重要な課題であり続けるだろう。大統領は、過去数十年に渡る中国の貿易慣行は受け入れられないとし、強制的な技術移転や知的財産権など、解決しなければならない問題が山積している」とペンス副大統領は語った。
「私たちは、中国が変化しなければならないことを明らかにした。中国が前進して、国際社会の一員として加われば、中国は広範囲な進展を遂げると信じている」と付け加えた。
2018年10月4日、ペンス副大統領はワシントンDCのハドソン研究所で、米国政府の対中政策スピーチを発表した。このなかでも、中国のクリスチャン、仏教徒ら信仰者が迫害を受け、困難な状況にあると述べた。
このスピーチ以来、ペンス副大統領は中国問題に関して公の場で発言していない。ブルームバーグによると、副大統領の人権問題をテーマとする対中政策演説は、米中貿易交渉の継続に配慮され、延期となっている。
今回のカリフォルニア州でのスピーチで、ペンス副大統領は久しぶりに中国問題に関しての考えを明らかにした。
(編集・佐渡道世)