[東京 11日 ロイター] – 菅義偉官房長官は11日午前の臨時閣議後の会見で、韓国による日本製空気圧バルブへの輸入関税に対し、提訴していた日本の主張を世界貿易機関(WTO)が認める判断を下したことについて、韓国が誠実かつ速やかに是正措置を取るよう求めるとの見解を示した。
韓国政府は日本製産業用空気圧バルブに対し、輸入関税を引き上げた。日本は引き上げを不当としてWTOに提訴していた。
WTOの最終審にあたる上級委員会は10日、日本の主張を認める決定を下した。
この決定を受け、菅官房長官は韓国政府に対し、誠実かつ速やかな是正措置を求めたが、あわせて不当な関税引き上げのような行為は、権利の乱用に当たり、認められないことも示されたとの見解を示した。
一方、11日に行われる内閣改造に関連し、同日午後1時から与党党首会談が開催されると述べた。
台風15号の被害で、千葉県を中心に約44万戸の停電が続き、本日中の復旧が難しくなっていることに対し、菅官房長官は現場周辺の倒木などの影響で復旧作業が遅れていると指摘。そのうえで電源車270台を被災地域に派遣し、病院など電源の必要な施設などに対応していると説明した。
米政権でボルトン大統領補佐官が更迭されたことに対し、直接のコメントは控えるとしつつ、日米両国はあらゆるレベルで緊密に連絡を取っており、強固な同盟関係に変化はないとの見解を示した。
(田巻一彦)
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